大正から昭和にかけフランス文学者として活躍した鈴木信太郎の邸宅が、3月28日より豊島区立鈴木信太郎記念館として公開されることとなった。

鈴木信太郎(1895~1970)は旧制一高生の頃よりフランス文学に興味を持ち東京帝大仏文科に進学し、以後生涯を通してプルーストやボードレール、ヴィヨンの研究などに取り組んだ。日本におけるフランス文化の第一人者として様々な活動を行い、1960年にはフランス政府よりレジオンドヌール三等勲章を受賞している。1970年に死去した。その後、東池袋の邸宅は遺族により2010年に豊島区に委託され、整備が進められていたが、この度「豊島区立鈴木信太郎記念館」として開館することとなった。

鈴木信太郎記念館はフランス文学研究のみならず、鈴木信太郎の生家から移築されてきた明治時代建築の母屋・昭和3年建築の鉄筋コンクリート製書庫・昭和21年建築のホール棟と、三種類の時代の異なる建築物が共存しており、建築方面においても興味深いものとなっている。

豊島区立鈴木信太郎記念館は3月28日より公開。定休日は月曜日、第三日曜日、祝日。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。