2016年8月2日(火)から9月11日(日)まで、大阪・堺市立中央図書館で『文学フリマ展』が開催されることがわかった。これは文芸同人誌即売会である「文学フリマ」とのコラボレーション企画で、文学フリマの認知度をより高めることが目的だ。
文学フリマは2002年秋より開催されているイベントで、プロ・アマを問わず各々が「文学」だと信じる作品を発表する場として人気を集めてきた。当初は東京のみの開催だったが、近年では大阪、金沢、福岡、札幌など全国にその輪が拡がりつつある。有名作家が参加することもあるほか、文学フリマから新たな才能が発見されることも少なくない。出版不況と言われて久しい今の時代だからこそ、文学フリマのような即売イベントの持つ意義は大きく、メディアからもあらためて注目されている。
今回の企画展は、9月18日(日)に開催される第4回文学フリマ大阪を前に実施されるものだ。夏休みという来館者の多い時期にあわせることで、文学フリマ大阪へ足を運ぶ人を増やしたいという意図があるのだろう。その会場として選んだのが堺市中央図書館だというのも興味深い。堺市立中央図書館は今年で設立100周年を迎える。このセレクトからは、連綿と紡がれてきた文学の息吹を途切れさせまいとする意欲も感じられる。
かくいう破滅派も、文学フリマを足がかりに知名度を拡大し、新たな同人を集めてきた歴史を持つ。今度の大阪開催に参加する予定はないが、11月の東京開催には新刊を用意するつもりだ。すべての文学ファンのためにも、文学フリマがますます盛り上がっていくことを願ってやまない。
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