冬が怖いのです。
冬になると人間としてだめになってしまいます。冬が寒いからです。
生き物としての活動力が著しく減退します。
毎年、12月の半ばくらいまでは「移りゆく季節って素晴らしいよね!」とか「鍋物が美味しくなってきたね!」とか言ってだましだまし怯えながら乗り切るのですが、年を越えたあたりから3月末くらいまで、非常に辛いです。だめです。
「寒い」ということが頭のほとんどを占め、元気も出ず、なんかもうぜんぶ嫌、になってしまいます。
具体的には以下のような事柄が私を追いつめます。
①服をたくさん着なければならないし、また、脱がねばならない。靴下の脱着も同様。
②貼るホッカイロ大量購入による経済的圧迫。
③200メートル先の郵便局がツンドラより遠い。
④仕事営業テンションが落ちる、手紙やメールの返事がむちゃくちゃ遅いなど社会的逸脱。
⑤様々な破壊活動。ちなみにこの冬破壊したものは、読書用メガネ一個、ガラケー一台、スマフォ水没、電気ストーブ一台、鏡一枚、1979年製ムスタングとかいう割と高価らしいエレキギターを傷モノにしました。あと襖が二ヶ所破れました。
言い訳になってしまいますが、これらは常日頃からちょっと使うの面倒(メガネ、携帯など)とか、邪魔(ストーブ、ギターなど)と多分思っており、しかし暖かければ大人の対応を出きていたはずです。だいたい、メガネや携帯を冬に触ると冷たいし、ついつい扱いが乱雑になってしまうのです。
このままではいけない、と真剣に悩んでいます。不安定ながらも多少なり安心のある冬を過ごしたい。破壊した物の処理に手間取る日々を乗り越えたいのですが、具体的な方策がなかなか浮かびません。私は南が好きなので冬の間逃げる、ということも考えましたが、時間的経済的に難しく。
4月になってもまだ油断ならず、冬の残滓に警戒しつつ、桜が散ってようやく冷静になるのですが、寝る前など布団に入っては、「もうすぐ夏がくる、やがて秋が来て、そして冬が来る!!」などと怯え、初夏という好きな季節ですら、冬の脅威に晒される始末です。
なにか良い越冬対策をご教授頂ければ幸いに存じます。あと、そもそもなんで冬って寒いんでしょうか?
コメントをする権限がありません。ログインしてください。
ゲスト 2012 年 9 月 11 日 退会したユーザーのコメントは表示されません。
※管理者と投稿者には表示されます。
「たくさんの服を脱ぎ着するのが嫌いだ」ということは、防寒すら憎たらしい、ということでしょうか。「寒さと防寒の抗争」自体が受け容れがたいということでしょうか。これは、病気どころか闘病も受け容れがたい、という試練と同種だとお見受けします。
具体的なアドバイスができなくて申し訳ないのですが、ぼくは、このメタ試練は長くおつきあいする価値のあるものだと思います。メタ冬将軍との緒戦の経験及び思索は、戦う意義の追求の証です。どうか、腰をすえて、壊れた物の追悼などをしつつ、これがライフワークと邁進してください。