近藤知孝『ポストメタル・ガイドブック』が、パブリブより11月に発売されることがわかった。
2025年7月に髙井ホアン著『反日アニメUSA』を刊行するなどしている有名出版社パブリブだが、『デスメタルアフリカ』に始まる「世界過激音楽」シリーズも、様々なジャンルの音楽ファン達から大好評である。今回、その名物シリーズ「世界過激音楽」シリーズの27巻目として、『ポストメタル・ガイドブック』が出版される。著者は『ポストブラックメタル・ガイドブック』や『メロディック・ブラックメタル・ガイドブック』(共著)で知られる近藤知孝である。
パブリブではこれまでも「メタル」とその隣接ジャンルに関する書籍を数多く出版してきたが、今回扱われるポストメタルは、近年ますます存在感を増しているサブジャンルの一つであり、その中にはパリ五輪の開会式で世界の注目を集めるパフォーマンスを行ったバンドも存在している。轟音と静寂というある意味矛盾するような言葉が同居する奥深さを持っている。『ポストメタル・ガイドブック』ではそんなポストメタルの世界を、243バンド、563音源も紹介している。
■Neurosis あらゆる暗黒音楽の父たる、涅槃に達したポストメタルの始祖
■Isis 美しさと轟音が薙ぎ倒すアトモスフェリック・ヘヴィネス
■Pelican 「ポスト・エモ・ストーナー・デスゲイズ」を自認する叙情派の雄
■Amenra ハードコアから世界最重量級メタルへ転身
■Gojira 五輪のパフォーマンスで度肝を抜いたエクストリームの帝王
■Jesu 重たくメランコリックな美しさを放射する天上のシューゲイザー
■Cult of Luna スラッジ基盤にアトモスフェリックな轟音美を確立する
■Russian Circles ギター・ベース・ドラムによる三位一体の轟音アンサンブル
■Intronaut ジャジーな静寂と圧の強い轟音をスムーズに行き交うアンサンブル
■Godflesh 破壊的なビートを操るインダストリアルメタルの金字塔
これら多くのバンドと音源の紹介に加え、世界のポストメタル事情に注目したコラムなども掲載されるので、ジャンルの展開を知る上でとても役に立つだろう。関係者による寄稿記事、インタビューなども掲載される。メタルの更なる広がりを知る上でも読んでおきたい一冊だ。
近藤知孝『ポストメタル・ガイドブック』は、2025年11月より全国書店、通販サイト、CD・レコードショップなどで発売される。A5判オールカラー192ページで、価格は税抜2800円。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。


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