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  • 高橋文樹 管理者 2012 年 6 月 6 日

    まずはGoogle画像検索で「天安門事件」を調べてみてください。セーフサーチはオフですよ。

    http://www.google.co.jp/imghp?hl=ja

    思うに、そのご友人は天安門事件について知られるのが恥ずかしいとか嫌だとか、そういう気持ちをお持ちなのではないでしょうか。中国在住でSkypeを日本人とやっているとすると、「リアルな外国人の友達はいないけれども、外国の人とコミュニケーションを取りたい」という欲求を持っているのだと思います。もしかしたら少し見栄っ張りで、俺だって結構都会に住んでいるぞとか、日本人やアメリカ人とだってタメを張れるぐらい先進的な生活を送っているぞとか、そいうことについてだけ話したいのかもしれません。正直、ご相談内容からは怒りのポイントがよくわかりません。

    そんなご友人とこれから関係を復活させるのはちょっと難しいです。というのも、ネットの友人関係は嫌なことがあったらいつでも切れるからです。リアルな交友関係があれば多少めんどくせーなと思いつつも関係を続けることはありますし、時間の経過とともに亀裂も埋まっていくものですが、ネットの関係だとそうもいきません。

    政治と宗教と野球の話はするな、ということがかつてはよく言われましたが、インターネット時代においてもそれは同様です。当たり障りのないどうでもよい話題をちょっと気の利いたオブラートに包んで話すのがいわゆる処世術です。ただ、それでは物足りないと破滅派に訪れるあなたは思うことでしょう。

    そこで、この途切れかけたネット交流関係を復活させるためのドラスティックな処方箋を紹介します。

    【1. 媚びる】
    「尖閣諸島はあげてもいいと思ってるよ」「石原慎太郎はキチ◯イ」「中国のGDPはもうすぐ世界一ィ!」などのヨイショ発言をして相手を気持ちよくさせます。幸い、日本では言論の自由が担保されており、グレート・ファイアーウォールもないので、Skypeでこんな会話をしても勾留されることはありません。

    【2. なかったことにする】
    「交通事故にあって記憶をなくしてしまった。君は僕にとってどんな関係だったんだろう?」と一芝居打ちます。Skypeでそんなことを言われたら感動的で、ついつい優しくしてしまうでしょう。

    【3. 別人になる】
    別アカウントを作ってコンタクトを試みる。性別や国などを変えてみてはいかがでしょうか。「スウェーデン出身、日本在住の19歳女子大生、好きな家具はIKEA」などのハイスペックな設定であれば、たやすくコンタクトを取れると思います。0からかつて自分が持っていた程度の交友関係まで築き上げていくというのはかなりスリリングなゲームです。

  • 竹之内温 編集者 2012 年 6 月 7 日

    中国人のロウ•イエという映画監督が、天安門恋人たちという映画を撮影したけれど、中国では上映禁止、監督は向こ五年間、中国での映画撮影禁止。役者の人も他の映画に出演しているのを見たことがありません。私のとても好きな映画で何度も見ましたが、天安門事件の描写はほんの僅かで、一般人が殺される場面も、政治的な花をしている場面も出てきません。それでもこの映画が上映禁止になるとは、中国のピリピリ具合が何となく分かります。記録、記憶から消去したいのでしょうね。
    相手の方の年齢を知らないので、天安門事件について触れないという教育を受けたのか、殆ど何も知らないのか。過剰な反応で相手に自分の姿勢を分からせる、馬鹿なフリをして話を続けさせない、方法は色々ありますが、相手にとってあなたは友達から敵になってしまったのかもしれません。
    それでも関係を修復したいなら、天安門事件について自分なりに学んで、その上でもう一度自分がなぜその質問をしたのか、どう思っているのか伝えるのもいいですし、
    気軽な友達関係がいいのなら新しい友達を探すのがいいと思います。
    ただ何もなかったことにして友達関係を続けてもギクシャクするだろうし、終わらせる覚悟でもう一度話題にするのが私はいいと思います。

    • 我が輩も名無しである 購読者 2012 年 6 月 7 日

      竹之内温様
      ご丁寧なお返事ありがとうございます。
      『天安門、恋人たち』の件は非常に分かりやすく、問題の深刻さが
      鮮明になったように思いました。
      ちなみに、友人(元友人?)は20代後半ですから、事件について本当に知らない
      可能性も高いのですが、知らないことに憤慨するという回路が私には
      些か不自然に思えもします。(この怒りの回路については後述します)
      ご提案にありました、終わらせる覚悟でもう一度話すという決断は、至極真っ当な戦略であると
      思うのですが、高橋さんへの返信で書いたように、中国国内にいる彼の立場というものを
      踏まえるならば、問題を顕在化させない(何しろ私は、チャットとはいえ
      かなりあからさまに天安門事件について語り続けたものですから…)やり方で、
      つまり、比喩や暗喩などを使ってのほうがよいかもしれない、と
      考えたりしております。
      何しろ、彼はひょっとすると天安門事件そのものにではなく、天安門事件について
      忌憚なく語れない状況への、私の無知にこそ憤慨していたのかも知れませんから。
      いずれにせよ、自分なりに学ぶことが必要であることは確実のようです。

  • 我が輩も名無しである 購読者 2012 年 6 月 7 日

    高橋文樹様
    懇切丁寧なご意見ありがとうございました。
    質問内容からでは、怒りのポイントが分からないという
    もっともなご指摘がありましたが、実は私にもよく分かっていないのです。
    何しろ彼は、私が天安門事件について尋ねたこと自体に不快な印象を持っている様子でしたから。
    後に、オンラインゲーム界隈では、「天安門事件」という単語自体が中国人にとっての
    侮蔑語のようなものとして機能しているらしいことも知りましたが
    侮蔑の意味で言ったわけではないと弁解しても、修復不能でした。
    その辺の事情と不和の元を見極めるためにも、彼との連絡は保っていたいのですが
    すでにして、若干嫌な予感もしています。
    それは、高橋さんの処方箋1にも出てきた言論の自由及びグレート・ファイヤーウォールの
    問題と関わってきます。
    これはあくまで憶測なのですが、中国国内にいる限り、彼は私からの政治的な質問に対し
    本心から答えるわけにはいかないのではないか?
    それがどんなに些細なことでも、中国政府の利害に反することを語ること、
    語ったことが明るみに出ることで罰則を受ける可能性があるから
    Skypeレベルであっても、忌憚なく話せないし記録も残せない。
    そういう意味で彼が「表向き」反発し、憤慨したのであれば、私の方でも
    その言外の意味を汲んであげなくては気の毒な気もするのですが。。。

    Skype以外の連絡網が未だに維持されているとを考えると、どうにもそのような
    事情もある気がしてなりません。
    ちなみに私は、実際の北京に行き、天安門広場も見ています。

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