2016年8月1日(月)、新潮社は第3回新潮ミステリー大賞の受賞作が決定したと発表した。受賞したのは新下なおき氏の「グッバイ・ボーイ」で、選評および受賞作の抄録は「小説新潮」10月号(9月21日発売)に掲載される。

新潮ミステリー大賞は、原稿枚数に上限がないのが特徴だ。以前はほかにも同様の賞があったが、現在は大手出版社の主催する新人賞ではこの賞だけが上限なしとなっている。長編ミステリーを得意とする書き手にとっては貴重なチャンスの場といえるだろう。3回目となる今回は全部で230編の応募があり、7月に最終候補4作が発表されていた。

受賞した新下氏は、1983年新潟県生まれ。受賞作「グッバイ・ボーイ」は、2017年1月に新潮社から刊行予定となっている。

なお、惜しくも受賞を逃した最終候補の1人・瑞穂はじめ氏と筆者は親交があり、先日より武運を祈っていたので個人的には残念な結果となってしまった。長い作品には定評のある作家なので、また次回作に期待したい。