水ノ江拓治『沖縄戦場定点写真集』がこの度パブリブより発売されることがわかった。

2025年7月に髙井ホアン著『反日アニメUSA』を刊行するなどしている有名出版社パブリブだが、今回、沖縄の戦跡の今昔を比較する写真集『沖縄戦場定点写真集』が出版される。著者は元自衛官で沖縄戦研究者でもある水ノ江拓治である。

太平洋戦争末期において沖縄は米軍の侵攻を受け、「鉄の暴風」とも呼ばれる激しい艦砲射撃や地上戦が続いた末、アメリカに占領された。そんな「沖縄戦」の最中、米軍は多くの戦場写真や兵士たちの写真を撮影していた。戦後、その写真に写っていた景観は大きく変化したが、著者の長年にわたる努力により撮影地点が突き止められ、同じ画角からの現在の写真撮影が行われた。その一例は上記画像で確認することが出来る。

その作業は数十年に渡り、困難を極めましたが、148枚の写真を同じ場所で、同じ画角で撮影するのに成功しました。信じがたい偉業です。

パブリブ公式サイトより

『沖縄戦場定点写真集』では、戦時下において撮影された写真と現在の写真を比較掲載しており、理解を促進する為、地図や戦場解説も掲載されている。また、「撮影ポイントの見つけ方」「ネガの裏焼きに翻弄される」等撮影にまつわるコラムも掲載されている。戦時下と現在の写真を見ながら、80年の時の流れ、戦争と平和について考えたい。

水ノ江拓治『沖縄戦場定点写真集』は2025年8月上旬より全国書店、ネット通販などで発売されるとみられる。336ページで、価格は4500円+税。