経歴をあげるとしたら、河出書房新社の第47回文藝賞を第二次予選通過したこと。その後は(人生が)低迷、いろいろなところを渡り歩くことに。ネットでは現在、ペンギンディスコという名義を使うことが多い。90年代末、付き合っていた彼女と別れて自暴自棄になっていたときに読んだのが筒井康隆『文学部唯野教授』であり、また、同時期に、たまたま入った水戸芸術館で行われていた『日本ゼロ年展』を観てしまったため、(ある種の吊り橋効果により)現代なんちゃらが好きになり、自分のそれまでのファインアート(純文学)感が崩れ去ったまま、戻れなくなった。要はオタク文化やサブカル、批評、純文学と大衆文学、ジャンル小説といったものに(個人的な)優劣をつけることができなくなったのである。そのスキゾフレニア的なごった煮を、小説としてテキストエディタに叩きつけることになり、現在に至る。
これはパイプではない。(マグリットの、パイプを描いた絵画の中にある文章)