ペドロについて。

 
 こんな、偽善者の駄目人間は、なかなか、どころか、稀にいない。
 有名な、晩餐の果ての、「鶏が三度鳴く前に」の、事件はまだまだ喜劇として笑える方で、歴史書を、読めば読むほど、ペドロは所謂、「せこい」背徳を繰り返す。
 ステファノ、ポーロ等。この遅れてきた、或る意味、第三の新人が、実なる布教活動、殉教などを遂げる中、ペドロは迎合を繰り返し、ひたすら自身の保身のみに生きてきた。そうして、やがて「ひろわれたように」、世論が「鼻くそを、ほじる事は悪くないかも。イエーイ!!」とした、サドカイ、パリサイ派の衰退に乗 じて、簡単に、時を得ただけなのである。それで祭りあげられたのが、「自己主張がうざいから」仕方なく、弟子の筆頭になっていたペドロ。その時、彼はどちらかと言うと、まだまだイエスの生き方に、否定的な活動をしていた、という。ただ無論、その経過にて一番弟子故に、脚光を浴びた後は、聖人として、「んじゃ、おいど んが、ちと、おもてにたつばい、しかたなか」 と名誉を貪った。例えれば、義で立ち上がった、南州先生の西南戦争に似てもいるが、事実は保身のみだと思う。
 
 帝都から、カトリックの集落に戻り、約四ヶ月。悲しく無為な日々を送っているが、そうした、真の心理感とも言うべき、教あ会群と触れられ、良くも悪くも植えついた発想を拗らせる事が出来る事のみは、幸い、である。
 
 ああ、然し、熱海にでもいきてえ。
 
 サヨウナラ、ウィー。
 


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