鎌倉文学館では、特別展「岡田淳の世界」を2017年9月18日まで開催している。これは同館で毎夏恒例となっている「子どもたちへ、未来へ」シリーズの企画で、今回が7年目となる。

1979年にデビューした岡田淳は、これまでに『こそあどの森の物語』『ネコとクラリネットふき』といったヒット作を数多く世に出してきた児童文学作家だ。なかでも1985年の『二分間の冒険』は、2014年にAmazonが発表した「オールタイム児童文学100」にも選出されるほどの傑作として名高い。小学校の図工教師でもあったことから自著の挿絵を自ら手がけることも多く、印象的な絵柄とともに物語を記憶している読者も多いかもしれない。

今回の展覧会では、岡田のこれまでの作品を紹介しながら、原画の展示やオリジナルイラストの販売なども行われる。また、子供向け企画とあって岡田作品の登場キャラクターに変身できるコーナーや工作なども用意されている。岡田淳の作品世界にどっぷりと浸れる貴重な機会となりそうだ。

夏休みの宿題にも生かせそうな要素がたっぷり用意されているので、ぜひお子さんを連れて訪れてみてはいかがだろう。