毎日新聞社などで構成される織田作之助賞実行委員会による「織田作之助賞」が、今月19日から作品募集を開始した。

「織田作之助賞」は、「夫婦善哉」などの代表作で知られる小説家、織田作之助(1913~1947)を顕彰するため、織田作之助賞実行委員会により2015年から開催されている。今回募集される部門は青春賞・U-18賞の2部門となっている。どちらも短編小説を対象としており、テーマは自由である。青春賞は24歳以下、またU-18賞は主に中学・高校生を対象にしており、若い世代を主軸に据えた文学賞となっている。短編を多く執筆し様々な世界を描きながらも結核により若くして亡くなった織田作之助、そんな彼の短く太い人生に見られる創作力が投稿者にも問われているとも言える。

今年は織田作之助が没して70周年であり、漫画「文豪ストレイドッグス」やソーシャルゲーム「文豪とアルケミスト」にも登場し新たなファンを獲得しつつある。我らが破滅派でも九芽英により織田作之助とその時代を扱った評論「Natural Born Fairies ~織田作之助について~」(1~9)が公開され、破滅派内外で評価されている。興味のある方はこの評論を見ながら構想を練ってみると良いだろう。

「織田作之助賞」作品募集は8月31日まで。詳しい規定、情報は下記サイトを参照の事。