集英社のライトノベル系レーベル「JUMP j BOOKS」が、新しい公募小説新人賞「ジャンプ恋愛小説大賞」 を設立した。その名のとおり恋愛要素を含む小説を募るもので、金賞作品には書籍化と賞金100万円の贈呈が約束されている。第1回の作品募集はすでに6月26日(月)より開始されており、〆切は2018年2月28日(水)までとなる。応募はプロ・アマを問わない。

JUMP j BOOKSは、『週刊少年ジャンプ』の増刊である雑誌『ジャンプノベル』(1999年休刊)から派生して1993年に誕生した小説レーベルだ。今回の恋愛小説大賞の設立は、2018年でレーベルが25周年を迎えることを記念してのものだという。なお同レーベルにはすでに「ジャンプ小説新人賞」「ジャンプホラー小説大賞」があり、これが3つめの公募新人賞ということになる。

ライトノベルはしばしば「文字で書いた漫画だ」と形容されるが、ジャンプ関連レーベルとあって、JUMP j BOOKSは数あるライトノベル系レーベルのなかでも特に漫画的なキャラクターの立ち方が重視される傾向にある。実際にジャンプ漫画のノベライズ作品も多く、筆者も小学生のころ小説版『SLAM DUNK』を買って読んだものだ。原作ほど面白くはなかったが、今にして思えば子供が活字に触れる機会としては一定の価値があったのだろう。

同レーベルからの恋愛小説としては、村山由佳による『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズが特に有名だ。編集部からのコメントでも、25年の歴史を代表する恋愛小説として同作が挙げられているが、こちらもキャラクターや設定はベタすぎるほどに漫画的だ。応募に興味のある人は、まず同レーベルの人気作品をチェックしてみてはいかがだろうか。