2017年4月27日(木)、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで村上春樹と柴田元幸によるトークイベント「本当の翻訳の話をしよう」が開催される。ファンの前に姿を現すことの少ない村上春樹だけに、本人登壇イベントのプラチナ化は必至だ。チケットは完全抽選販売となっており、申込み期間は4月6日(木)23時までとなっている。

新作を発表するたびにメディアが大騒ぎする「国民的小説家」である村上春樹は、翻訳家としての活動にも定評がある。若い読者であれば、『グレート・ギャツビー』や『キャッチー・イン・ザ・ライ』を村上訳ではじめて読んだという人も多いのではないだろうか。個性の強すぎる文体に賛否はあるが、村上訳が海外文学への入口を広げていることは疑いようもない事実だ。

3月には、これまでの翻訳作品を振り返った『村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事』が発売された。今回のイベントは同書の刊行記念として企画されたもので、同書内でも対談している柴田元幸とともに登壇することになる。日ごろ文章以外で発言する機会のめったにない村上春樹がいったいなにを語るのか、ファンならば見逃せないイベントとなるだろう。

なお、チケット代3,240円には『村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事』の書籍代1,620円も含まれている。イベント参加者は当日に同書を1冊ずつ手渡されるので、あえて未読のまま応募するのも楽しいかもしれない。チケット応募の詳細は、紀伊國屋書店のこちらページから。