世界中に衝撃を与えた2016年アメリカ大統領選の結果を受け、日本でも早速、全国書店でドナルド・トランプ関連書籍を特集したコーナーが設けられている。大方の予想に反しての勝利であることと、繰り返される発言の過激さもあって、否が応でもトランプへの注目度は高まっているようだ。

東京都中央区の八重洲ブックセンター本店では、トランプの自伝や発言集など20点がトレンド書籍の棚へ移された。福岡市の丸善博多店でも、トランプの自伝には注目が集まっており、多くの買い物客がページをめくっているという。また、金沢市のうつのみや金沢香林坊店においても、やはり20点ほどの関連書籍を集めた特設コーナーが設けられた。こうした特需を受け、ワシントンポスト取材班による書籍「トランプ」を販売する文藝春秋が早速増版を決定したというニュースもある。

大統領としての手腕は未知数だが、少なくともすでに日本の出版界には大きな影響をあたえているようだ。毀誉褒貶の激しい人物だけに、来年1月の就任に向けて今後も多くの関連書籍が出版されることだろう。トランプ特需の熱気を、ぜひ最寄りの書店に立ち寄って確認してみよう。