※画像は2011年に講談社より発売されたダイジェスト版。

故・朴景利により1969年から1994年まで書き続けられた、韓国を代表する長編大河小説「土地」が11月に日本でも出版される事になった。

「土地」は、19世紀末の李氏王朝の時代から、日本による支配、そして解放までにいたる数十年の年月と朝鮮の姿を、ある地主一族の興亡を通して描く大作である。1969年に執筆が始まり、1994年に脱稿した長大な作品であり、韓国を代表する現代文学として評価されている。日本では2011年に講談社よりダイジェスト版が発売されているが、今回、多くの韓国作品を日本に紹介し取り扱ってきた出版社CUON(クオン)より全20巻の完全版が出版される事となった。

11月に1・2巻を、以後2022年までに全20巻を出版する予定だという。海を挟んだ隣国の文学が、日本の文学界に新しい風を吹き込む事を期待したい。