明治から昭和にかけての少女雑誌に関する展示を行う企画展「永遠の乙女達へ 少女雑誌とふろく展」が、熊本県熊本市のくまもと文学・歴史館で21日に始まった。この企画展は、熊本地震後としては初の企画展となる。

明治後期に女子教育の気運が高まって以来、女学校に通う少女などを対象にした少女雑誌が誕生していった。当時の少女雑誌は田山花袋、島崎藤村、堀口大学、与謝野晶子らと言った有名作家や文豪が執筆しており、また女学校の入試問題を掲載するなど参考書としての役割も担っていた。

くまもと文学・歴史館の丸山伸治・学芸調査課長は「少女雑誌はただの娯楽と思われることが多いが、実は教育的な側面が強い。お母さんの世代が読んだ雑誌に触れながら、親子そろって楽しんでほしい」と話している。地震以来初の企画展ではあるが、当時少女漫画を楽しんだ女性など、多くの来場者が訪れる事を期待したい。

くまもと文学・歴史館は、熊本県立図書館と合わせて「温知館」と呼ばれている。入場は無料。9月1日まで開催し、火曜は原則休館。「永遠の乙女達へ 少女雑誌とふろく展」の詳細は下記を参照の事。