2016年6月2日(木)より、東京・京橋のLIXILギャラリーにおいて『文字の博覧会-旅して集めた”みんぱく”中西コレクション展』が開催されている。

「文字ハンター」として世界的に名高い中西亮氏(1928-1994)が世界中から集めた文字資料を展示したもので、人類最大の発明のひとつである「文字」の魅力にあらためて触れることのできる展覧会といえるだろう。

京都の老舗印刷会社・中西印刷の6代目社長だった中西亮氏は、生前さまざまな文字を追い求めて世界中を巡った。収集した貴重な文字資料は実に3,000点にも上るが、今回の展覧会ではそのうち80点が厳選され公開されている。ヒエログリフからくさび形文字までを網羅した展示は、3月から5月まで一足先に開催されていた大阪でも大好評を博した。

アートや考古学寄りの展覧会ではあるが、文学と文字は不可分の関係にある。膨大な文字資料を眺めていると、文字が単なる道具ではなく、文学であり文明であり思想でもあることがよくわかるはずだ。「文字」を愛するすべての人にオススメしたい。 会期は8月27日(土)まで。