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暗黒竜の渇望 西向小次郎・らんた(著)

  1. 連載中 (最終更新: 2020 年 11 月 21 日 )
  2. 5 作品収録
  3. 12,795文字

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西向小次郎・らんた

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  1. 西向小次郎・らんた

    1. 第一章 第一節 絶望の時代

    • 小説
    • 718文字
    • 2020 年 11 月 5 日公開 更新

    火を囲った。
    そこは古代ペルシャ。常に光の神と闇の神が戦う場―

    この物語が見えるか?

    幻想の世界においても、人々は病に慄き、飢えに苦しみ、こうして神への怒りと諦め、反逆、背徳に耽っている。
    闇の神アーリマンがこの世界を闇に変えることを人々は知っている。
    それでも、光の神アフラとその一族の救いをどこかで信じている。
    絶望が暗黒色に大地を染めてゆく。

    「今日はもう疲れただろう。火おこしくらいは覚えておくように。
     分かったね?坊や」

    その時代に一人の子が生まれた。
    ―その子は奴隷として生を享けた。

    賦役義務のある最下層階級。
    賦役という形で労働するだけではなかった。
    男も女も対価に満たないものは……
    その代償として、全てを売ることになった。
    使えるとなれば、その全てを。

    不服そうに扱う者たちへの対価とは、
    階級社会の不思議、そのもの。

    そう、俺には名前があった。
    親がいて、毎日のように殴られた。疲れて眠った。
    当たり前の光景。それも終わった。

    この街の奴隷として、連れてこられた。
    働くだけでなく、鎖に繋がれカラダの世話をさせられた。
    逃げ場なく、俺の精神は壊れていった……
    昼間から奇声を上げ、髪をむしり取り、奇行におよぶ者の中で苦しんでいた。
    夜の勤め以外、こうして牢の中にいる。

    それが終わる。

    光の神アフラは、
    いつの間にか俺に温もりだけを残した。
    残酷な神だ。

    光の神アフラと戦う。
    それが見えるのだから。

    僅かながらの安心が俺を戦いの場へといざなう。

    それは常に提案。
    提案の提、及び体の意味をべくして、俺は牢を出た。

    限りの聾者であろうと、将又盲者であろうと、
    何かしら良い困難が待ち受けている。

    末端から翼が引き剥がされていくようだった。

  2. 西向小次郎・らんた

    2. 第一章 第二節 人間をやめし者の救い

    • 小説
    • 814文字
    • 2020 年 11 月 9 日公開 更新

    奇妙。偶然。奇妙。   現れたのは、食い物の香り。監視官を連れた婆さんは雇い主がウマそうに食べていた食い物を俺の前に丁寧に運ばせた。   「食ってもいいのか?」 「どうやって食えばいい?」 「これは、 […]

  3. 西向小次郎・らんた

    3. 第一章 第三節 契約

    • 小説
    • 2,369文字
    • 2020 年 11 月 19 日公開 更新

    俺の気のついたとき、魔の者の輪の中にいた。   婆さんは何処へ行ったのだろう。   さまざまな魔獣。この魔獣達も誰かが化けているのだろうか。   脚の生えた魚、大きな渦巻を背負った大蛇、首輪 […]

  4. 西向小次郎・らんた

    4. 第一章 第四節 実行

    • 小説
    • 1,011文字
    • 2020 年 11 月 21 日公開 更新

    まず、街に着くまで挨拶代わりとして家家に炎を吐いた。みるみるうちに炎の渦となっていく。竜の姿になってからというもの、炎を吐くごとに飢餓感が増していく。体力を消耗するのだ。あまりの飢餓感に人間を見ると食欲が沸いた。農民を鍵 […]

  5. 西向小次郎・らんた

    5. 第一章 第五節 闇に生きて

    • 小説
    • 340文字
    • 2020 年 11 月 21 日公開 更新

    洞窟に帰ってきた直後、闇から現れしザリチュは帰ってきた俺を褒め称えた。 「よくやった。新しき闇の者よ。闇の竜は闇の者でも最強の証。そなたなら将来暗黒竜王 アーリマンの一部となれるであろうぞ」 「ありがたき幸せ」 「ところ […]

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