静と動

藍生

264文字

虐待の音を聞きました。知っていたはずの街は、一つ路地裏に入ると、知らない街でした。

声が聞こえる

きりきりと悲鳴

 

わたしの下くちびるがふるんと波打つ

 

 

また声が聞こえる

日常をやぶって がなり声が小さなまちに響いている

 

棒立ちの警官が

紗のかかった窓を見上げて

 

いまに自転車を取り落としそう

 

 

 

くちびるはふるえ続けている

わたしは走って逃げていた。

 

 

 

 

 

切れた息の先には

 

ひっそりと

 

何も変わらぬ我が家がたたずんでいた。

 

 

 

「静と動」

2020年11月4日公開

© 2020 藍生

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合評会2020年11月 散文 散文詩

"静と動"へのコメント 2

  • 投稿者 | 2020-11-04 21:50

    いい意味で破滅派にふさわしい作品であると思います。

    • 投稿者 | 2020-11-10 11:24

      ありがとうございます。精進してゆきます

      著者
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