嬉しくて泣くのは君の過去だから

高橋文樹

373文字

ラジオを聴いていると、たまに流れてくる曲がある

 

嬉しくて泣くのは

悲しくて笑うのは

もう嫌なんだ

 

そうなのか

僕は嬉しくて泣いたことがない

嬉しいときは笑うものだ

言われるまでは気づかなかった

 

もし嬉しくて泣くのなら

それはたぶん 君の過去のせい

 

君が嬉しくて泣くのは

その喜びを知らなかった自分が

かわいそうだから

 

その喜びを知るために

あれほど苦労しなければならなかった

自分がかわいそうだから

 

君は泣きながら

自分の過去を抱きしめているんだ

 

幼い子供が何も知らないまま

使命を与えられ

世界を救う英雄となって

その代償に彼の子供時代をすべて失い

ボロボロになって

 

そんな子供を抱きしめるように

君は喜びに泣くんだ

 

2016年11月29日公開

© 2016 高橋文樹

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