枯れ草はなつかしさをたぐりよせる
絡み合った糸
かさりかさりと
草の糸がからまる
見えない頭がおもい
枯れ草を秋の日が撫でる
遠いあの日
同じこんなことが合った気がする
ぼんやりと窓を眺めていた少女
秋の葉が一枚色づいたことに
秋を感じ
秋の空気をいとおしみ
道端に落ちる
黄色の葉さえ
愛した
いとおしさは、秋の空に照りかえる
秋の空がすうっとすいこむ
そして空全体がありがとうと揺れる
ありがとう ありがとう
この金色の日を
金色の空気を
金色の金色が皮膚に花粉みたいに
まとう感覚を
もう一度
私は空を見上げる
ありがとう
この日も
まつげを伏せてた時も
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