先生の心配はしないことにした。

たま、たま、たま、(第4話)

西向 小次郎

小説

161文字

「あいつら医学部だぞ。」

 

とにかく、先生の心配はしないことにした。但し、先生を心配して良かった。それまで先生を心配することがなかったかもしれなかった。

 

「僕の予想では、ただの大学生です」

 

いずれにせよ、僕らは大卒ではない。

 

「だとしたら、ド芋しかおれへん計算になるな。」

 

2023年5月25日公開

作品集『たま、たま、たま、』第4話 (全6話)

© 2023 西向 小次郎

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