スケパン刑事

浅野文月

小説

698文字

わたしはスケパン刑事デカ。悪人が来たらスケパンキック! スケパンパンチ! でやっつけるわ。

ほら来たきた。悪の組織の親玉バイキングマンが。

「千葉でどうぶつたちと隠遁生活を送っていると見せつつ、かつ、いつまでも子役風情を出してるなんて。月にかわってお仕置きヨ!」

ほら、このヨーヨーからはバイキングマンの身体からだを引き裂く刃が出るのよ。

「グェ、グェ、スケパン刑事。いや五代目神宮寺サキ! 今日こそお前をこの世からおさらばさせてやるゼイ。グェ、グェ、グェのチョコボール向井!」

「フン! いつも黒光りのバイキングマン。やれるものならやってみなさい! えーい、行くわよ! スケパンキック!」

「パターンはお見通しだ。どうせ今日のおパンティーも薄紫色のシクラメンのかほりがするんだろう? えっ! なんと……真綿色じゃなか!」

「そうよ。すがしい真綿色のシクラメンのかほりよ! スケパンキーック! と見せかけてヨーヨーでとどめよ!」

「うわー! 真綿色したおパンティーに見とれて顔面にヨーヨーがクリティカルヒット! ひでぶ~」

「ああ、今日も日本の平和はわたし神宮寺サキによって保たれたわ。しかし、明日あすには新たな脅威が来るかもしれない。いつもサービス、サービス!」

 

♪ そうだ まもらねば

日本の平和

たとえピーチクがポロっても

 

なんのためにシバかれて

しがない世の中生きるのか

こらえられないことだらけ

そんなのは御免被り!

 

渋谷でスカウトされた

アイドルになれると思った

つれていかれたところは

桜田門!

 

そうだ まもらねば

日本の平和

たとえピーチクがポロっても

す、す、スケパン刑事 華麗なわたし

既得権益にしがみつく老人たちを守るため ♪

2023年2月11日公開

© 2023 浅野文月

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