いや、おかんがいうには、私は教会で洗礼もうけたプロテスタ――

imadawaninarazu

小説

35,747文字

ぜんぶ、ほんとうです、うそだけど。https://www.google.com/search?q=%E5%A4%AA%E5%AE%B0%E6%B2%BB%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%80%E6%96%87%E3%82%A2%E3%83%AB&sxsrf=ALiCzsb1D_jCCrDWXUx3XwVnPshr5ERNkQ%3A1671579350758&ei=1kaiY4f4LdLXhwOu0YmIDQ&ved=0ahUKEwiHu6mrron8AhXS62EKHa5oAtEQ4dUDCA8&uact=5&oq=%E5%A4%AA%E5%AE%B0%E6%B2%BB%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%80%E6%96%87%E3%82%A2%E3%83%AB&gs_lcp=Cgxnd3Mtd2l6LXNlcnAQAzIFCAAQogQyBQgAEKIEOgoIABBHENYEELADOgUIABCABDoJCAAQBRAeEPEEOgsIABAIEAQQHhDxBDoFCCEQoAFKBAhBGABKBAhGGABQugRYmihgry1oAXABeACAAcoCiAGHFJIBBTItNi4zmAEAoAEByAEKwAEB&sclient=gws-wiz-serp
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全体プロット

未開の山で暮らす少年は突然、首を持っていないデュラハンに血をかけられて呪われる。
致死の呪いを解くために旅にでようと決意する。
山を下りる途中で捨てられたデュラハンの首を見つける。
呪いを解くカギになるかもしれないと、首を旅に連れていく。

畑にくる野生動物を撃退していたため腕が立つ少年は、傭兵として生計を立てることに。
宗教都市にいる神官ならば呪いを解けるのではないかと、とりあえずの旅の目的地に設定する。
宗教都市へ向かう小隊の護衛をすることに。デュラハンの首を隠しながら。
(襲ってきた盗賊を返り討ちにすることで初めての殺人経験をする)

宗教都市に入る際の検閲で隠し持っていた首が見つかる。
猟奇殺人者として捕まる。首はよく調べもせずに埋葬される。
裁判の前夜、秘密裏に教皇と問答をする。そこに首が助けようと突入してくる。
実は幻想種の先祖返りだった教皇は真偽がわかる力を持っており、少年の訴えが真実だとわかっていたので、(問答内容と首が助けに来たことも踏まえて)密かに逃がしてくれる。

教皇のアドバイス通りにかつて住んでいた山に戻り、山頂を目指す。そこは幻想種が跳梁跋扈する異界へと繋がっていたのだ。
山頂に近づくにつれて野生動物も狂暴になっていく。数週間かけて強くなりながらなんとか山頂にたどり着く。
そこから異界に入ると少年の体に異変が起きる。異界に入ったことで呪いが急速に進んでいるためだという。
呪いによる激痛に苛まれるも、呪いの力で強くもなった少年は異界で首を捨てたデュラハンを探し出す。
首を捨てたデュラハンは理性無き邪精霊に成り果ており、襲い掛かってきた。少年はなんとか撃退する。どうやら首を捨てたことで大幅に弱体化していたようだ。
何故デュラハンは首を捨てたのか。倒れたデュラハンの体が跡形もなく消えた後、木片が落ちていた。そこには「自由になれ」と歪な文字が刻まれていた。
首が「人を呪い殺すのは嫌だ」と思っていたことを察したデュラハンの体は首との繋がりを絶ち、捨てた。
(体だけでも最期までデュラハンとしていようとしたが、徐々に知能が低下していったので、異界にこもっていた)
(デュラハンとして在ることに固執していたため、呪ってから一年が立った少年を「死の予言」通りに殺害しようと理性無くとも執念の残滓に体がつき動かされたから)

今日も母は帰ってこなかった。

母が家からいなくなったのは僕がまだ四歳だったとき、らしい。もう十二年も前になる幼少期の記憶なので、父から伝え聞いたことしかわからない。
父によると、母は妖精族に連れ去られたらしい。なんでも、女王の子を育てきることができれば帰してもらえるとのことだ。
四歳年上の姉は、この話を全く信じていなかった。曰く、妻に逃げられた男の言い訳であるとか。姉はそう確信しているからこそ、父が病死したときにはすぐさま家を出ていったのだろう。
僕も姉の気持ちはわからないでもない。
父の話は荒唐無稽で、到底信じられない。いくら、この家が最も神秘がのこる霊山に建っているからと言って、本当に妖精族のような幻想種が存在するとは思えない。
それに、この家の立地は不便すぎる。なにせ、麓にある最寄りの人里からも離れた山奥にあるのだ。以前から『人として最低限の文化的な生活をしたい』と不満を零していた姉が都市を目指して旅立ったことは当然の帰結だと言える。
父と姉がいなくなってから三年経ったが、それでも僕は家に残り続けている。
ここでの暮らしは不便極まりないし、父の話を信じている訳でもない。

ただ、恐れているから踏み出せないだけ。
きっと僕は、他の家族を見て、その在り方に嫉妬してしまうだろう。
そんな自分の醜さを再認識することが、僕には恐ろしく思える。


その日の夕飯はいつもより少しだけ豪華だった。畑を荒らす獣の対策に罠を仕掛けていたが、それに珍しく獣がかかったのだ。
それぐらいの事しか特筆することがない一日だと思いながら眠りについた。だが、その思いは覆される。
『幻想種を筆頭とする神秘は、人間の都合なんておかまないなしに突然現れるものさ』と言った父は正しかったのだ。

虫も寝静まるほど夜が深まったころ、僕は突然の騒音に叩き起された。それは世界中の金属食器を集めて打ち付けたような音だった。
その音が家の外から響いてくるので、僕は何も考えないまま扉を開いて外を伺った。
この判断を僕は今でも後悔している。少し考えれば、霊山の中腹にあるこの家の近くで、騒音がすることを不審に思えただろうに。そうすれば、もっと注意深くなれたはずなのに。

扉から見た外は、ひたすらに黒かった。それは単なる暗闇だけではなく、得体の知れない暗色が存在するのだと、数回瞬きをしてから気づいた。

首なしの黒馬。
それに跨る首なしの騎士。

「デュラハン……!」

その名を掠れた声で呟いたときには、僕は顔に血を浴びていた。デュラハンが大量の血をかけてきたのだ。
その衝撃で、僕はデュラハンに【死の宣告】という呪いをかけられたのだと気づいた。
デュラハンを返り討ちにすれば、死を免れるはず。そう考えた僕は武器になるものを探した。
しかし、かなしきかな。手近にあったのは狩猟用弓だけだった。近距離では不利なうえに、相手は幻想種だ。敵うわけがない。僕は弓を持ったまま硬直していた。
そんな僕に何を思ったかデュラハンは動きを見せる。

父が遺した幻想種についての考察手記には『デュラハンに目を潰された人もいるらしい。おそらく、姿を見られることを嫌う』とあったのをそのとき思い出した。
デュラハンは、幻想種は実在していた。ならば、父を信じてみても良いかもしれない。
僕はとっさに腕で目を庇った。瞬間、両腕に灼熱の痛みが刻まれる。デュラハンが手にした鞭で、僕を強かに打ち付けたのだ。判断が少しでも遅れていたら、きっと僕の目は潰されていた。
僕はあまりの痛みに耐えきれず、意識を失った。

――――[改ページ]―――

僕は眩い光を感じて目を覚ました。開いたままの扉から朝日が差し込んでいる。気を失っている間に夜が明けたみたいだ。

「痛っ!」

おもむろに立ち上がると、後頭部が痛んだ。きっと、気を失って倒れたときにぶつけたんだろう。
顔にかけられた血を洗い流しがてら、出血しているかどうか確認しようと川から水を汲みに行く。

「なんだよ、これ……」

川に桶を沈めたとき、水面に映った自分の姿に僕は目を見開く。
短い茶髪に緑眼。そこまではいつもの僕と同じだ。異質なのは、前髪から覗く額に赤黒い文字が何事か刻まれていたこと。前髪を上げて文字を読んでみる。
『bàs』。死を意味する単語だ。

「デュラハンがつけた目印ってわけか」

その目印で、僕はデュラハンに呪われ、このままでは一年後に死ぬのだと実感した。

ミシリ、と手に持つ桶が歪な音をたてる。
僕は今、これまでにないほどに苛立っていた。当然だ。
獣に襲われて死ぬならまだ良い。縄張りに入ったからだとか、仔を守るためだとか、そこには必ず理由があるから。
人に殺されて死ぬ方がまだマシだ。憎悪だとか、悪意だとか、そこには必ず感情があるから。
理由も感情もなく、ただ作業のように死を押し付けられるのは、僕にとって耐え難いほどに腹ただしいことだった。


家族ヒジュ決意

役職:デュラハンが捨てた首
名前:シスル
別名:(thistle)
年齢:
性別:女?
誕生日:
血液型:
身長:
体重:

性格
ネガティブ
個性
幻想種・妖精
特技
浮遊魔法・回復魔法(止血特化)
能力・スキル
低級呪術
見た目
生者ではありえない白さの肌 鮮血のような色合いの瞳 瞳とは対照的に血の気のない唇 肩につく程度の長さで切りそろえられた蒼髪(肩があればの話だが) 美少女(首だけ)
生い立ち
デュラハンが抱え持つ首だった。 とある少年(ジョック)をこれから呪うことを憂鬱に思っていると自らの体に捨てられた。 行くあてもなく泣いていたところをジョックに見つかり、彼の旅に同行することになる。
背景
実は、首の方は人を呪い殺すのが嫌だと察した体が、首をデュラハンであるという呪縛から解放するために捨てた。
その他
体から分離したため大幅に弱体化している。 また、デュラハンではなくなったため、思考や言動が人に寄ってきている。


役職:農民(?)→傭兵
名前:ジョック
別名:Jock
年齢:16
性別:
誕生日:
血液型:
身長:
体重:

性格
物静かで大人しい だが戦いとなれば容赦はしない 冷静沈着 忍耐強い
個性
冷徹で無愛想だと誤解されやすいが情け深い。 花に詳しい(姉からの影響)
特技
獣退治 畑仕事(山地農業)ジャガイモや豆類・山でも育つ野菜など 防衛戦(商隊の幌馬車を守る) 料理(男飯・ワイルド)
能力・スキル
『我に触れ無事に帰る者はいない』(Wha daur meddle wi me)  ……それはとても古いおまじない。母から教えてもらったそれを少年は単なる自己暗示だと思っている。しかし、それを唱えた彼に敗戦はありえない。ただ防衛戦特化なので、目に見えて強くなるわけでもなければ、必ず勝てるわけでもない。
見た目
高身長・広い肩幅(・物静かで優しい言動) 茶色の短髪。 色の薄い肌(日焼けすると赤くなるので夏も長袖)。 翡翠の瞳(緑眼)。
生い立ち
島の北西部にある『北山の国』の出身。 霊山の中腹で父と妹と3人で細々と暮らしていた。 父は5年前に山頂を目指すと出て行ったきり失踪。(遭難だと思われる) 姉はその時に家を出て山を下りた。(都会で暮らしているはず) ジョックは家で母の帰りを待っていた。
背景
4歳の時(姉は8歳)、母がいなくなる。 父から「母はエルフに連れていかれた」、「エルフの女王の子を無事育てきれば、帰してもらえる」と聞かせられている。半信半疑だが、もし真実ならばと考えて家に残り母の帰還を待つ。 姉は父の話を「妻に逃げられた男の言い訳だ」と信じずに、都市に夢見て山を下り旅に出た。
その他
実は嫉妬深い一面もある。

中世ヨーロッパ(スコットランド)風な世界

時代
中世
法律
都市ごとに異なる。

820年:姉ハピュアが生まれる。

824年:ジョックが生まれる。

828年:ジョックの母がエルフに連れ去られる。

837年:ジョックの父が病死。姉が家を出て都市へ。

840年:ジョックが呪われ旅に出る。

841年:旅の末、呪いに決着をつける。

843年:ジョックらが住む霊山や宗教都市のある『北東の国』(元ネタ:アルバ王国)に『北西の国』(元ネタ:ダルリアダ王国)が攻めてくる。

846年:戦争終結。講和によりふたつの国は『北山の国』として合併する。


ボツ本文↓

最も神秘が残っている場所、テイス山。
山頂には精霊や怪物などの幻想種が跋扈していると、まことしやかに語られる山。
その言い伝えもあってか、それとも、単に山脈が険しいからか、その山は未だ人の手が入っていない。
そんな山の中腹、未開の地にひとりきりで住む少年がいた。

少年の名はケネス。
今日もいつものように、畑を耕し、罠にかかった野生動物を解体し、質素な食事をした。
そんな、いつもの日常が崩れたのは夜。

世界中の金属皿を集めて叩きつけたような、耳障りな音が響く。
既に寝入っていたケネスは、たまらず飛び起きた。
その喧しい音が外から聞こえるので、ケネスは家の戸を開けて外を窺った。

●ボツ理由
=ラノベにしては硬すぎ。このまま書き続ける気がしない。


『北西の国』
山岳地方……その名の通り山岳が多い。谷間に宗教都市を有する。
↳グラピオ山地の西端にある霊山に主人公は住む。
港地方……大洋に面している。

『北東の国』

『中央の国』

『南境の国』
島で一強状態の大国との国境がある。


ジョック(主人公)……スコットランドでいう『太郎』みたいなよくある名前。

パヒュア(主人公の姉)……パーピュア ( 英: 古英: 古仏: Purpure )。 紫色の別名で、特に紋章学で用いられる。スコットランドの国花アザミは、日本と違って紫だから。

シスル(首だけ少女)……アザミの英名。ジャック命名で、姉が見たいと言っていた花だから(アザミは山ではなく野に咲くため)。


2022年12月21日公開

© 2022 imadawaninarazu

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