予兆

西向 小次郎

小説

623文字

わんこそば未体験の青年に、舞い上がることの意味を知らせるラジオDJ。

“生まれてすぐに殺す馬鹿があるか!!”

 

「芸術の真似ごともしてみたいのが人間だろうが!」

巨匠の息子という者が、こうも育てにくいとは。

「かわいいねぇ、この子は」

フルスペック小学生を相手に出来るのは、旧スペック老人会しかない。と、まともな結論が出た。

 

「校長先生。私には無理そうです」

「…何故無理なのだね、」

「今更恥ずかしくて競泳水着なんて着れません」

「あそぉ、じゃあアレでいいよ。なんとか、かんとかって、全身タイツみたいな」

 

「先生モジモジしてる」

さすがの老人会も運動には参加出来なかった。

「先生、いつになったらラジオDJ出てくんの?」

「わんこそばって何?」

 

「関係ないだろ?」

「そうですね。ありがとうございます」

 

「先生、政治家って頭が良くないとなれないの?」

 

「校長先生。私には無理そうです」

「…何故無理なのだね?」

「みんなの話がうるさくて集中出来ません」

「あそぉ、じゃあ、それ書いて、私に読ませてくれ」

 

「となりの武ちゃんがよく転ぶんだよ」

老人会はコレに参加出来る。でも、面倒だから参加するのはごく少数で、聞かれるお話もほんの些細な出来事しかなかった。

「先生、ラジオDJってのは何だい?」

「わんこそば?もう関係ないやなぁ、」

 

「関係ないだろ?」

「一応、書いて来ました」

 

「頭を打ったら大変だなぁ。よし、直ぐに問題に取り掛かろう」

 

 

2021年9月6日公開

© 2021 西向 小次郎

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