第三章 第三節 対決

暗黒竜の渇望(第14話)

西向小次郎・らんた

小説

422文字

―俺は目の前の仇敵から逃げているのだろうか。
今日も故郷の王宮の跡地に泊まることとした。瓦礫の山であったが、地下はまだ使え
そうな場所があった。調理人がよく使っていた簡易ベッドもあった。簡易ベッドを直
してそこを寝床にした。売れそうなものを探しては近所の村で換金した。換金した物
で食料を買い、調理室で料理をして食った。こうして幾日もわたって王宮にある亡骸
を集めては王族の墓所で埋葬した。
あれほど憎い両親とその一族。それでも兄弟や友人や従者が俺をかばい、守ってく
れていた。その者たちのためにもせめてもの報いをしなければ……
砂漠の真ん中にある廃墟に夜の闇が迫る。

そこに突然声が谺した。
「アフラの加護を受けた剣士はどこだ!姿を見せよ!」
あわてて地下から1階に昇ると、突然瓦礫の廃墟から炎の業火が見えた。
慌てて地下に戻ると鎧を纏い、剣を握りしめる。
盾が使い物にならななかった。王城内の盾はどれも錆びていた。
―仕方ない。
竜の前に立った。
―この竜は、まさか…

2020年12月6日公開

作品集『暗黒竜の渇望』第14話 (全39話)

© 2020 西向小次郎・らんた

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