第二章 第六節 追放 ―そして新たな旅立ち

暗黒竜の渇望(第11話)

西向小次郎・らんた

小説

532文字

村人達は翌朝石の門から出て行き、この村の有様を見て、絶望し、肉親の死を嘆き
悲しみ、墓を作って行った。
突然武装した兵が王の周りを囲む
「王よ、議長からお話がある、来るのだ」
俺は仕方なく村長の家に行った。そこに王座があるはずだが、そこには別の人間が
座っていた。
「お前は王でありながら真っ先に祠に逃げた」
「議長違います、俺はその後魔物と戦い……」
「嘘を言うな!魔物は単純にこの祠が苦手だから立ち去っただけなのだ。誰もお前の
戦いなど見ておらん!」
「閣議での決定にて今日付けでお前をこの国から追放する!」
「命があるだけでも感謝するんだな」別の議員――村人が言った。
出て行け! 出て行け! 村人が次々に言い放つ。
石を投げるもの、罵声を浴びせる者、剣を振るう者もいた。
議長は言った。「神に祈ることしか出来ぬものよ、この村を立ち去るのだ」
カーグは荷物を持って出発した。村の光景がどんどん遠くなっていく。
―人間の正義とはそんなものだぞ。どうだ、闇の中に行ったほうが楽であろう。それ
でも我を信じ、光を世にあまねく照らすのか?
カーグは言った。また旅が始まるだけさ。行こう!親の敵を討ちに。そして世に光
を!
―俺はお前を選んだことを誇りに思うぞ
それは希望を探求する旅のはずなのに絶望の出発であった

2020年12月6日公開

作品集『暗黒竜の渇望』第11話 (全39話)

© 2020 西向小次郎・らんた

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