「みるくくん」はさようなら。☆。°

「みるくくん」はさようなら。(第1話)

鳥居あめ

小説

618文字

元カノに「みるくくん」と影で呼ばれたいたぼく。いきつけのバーを作りたいお年頃だった。

**疑うこと、赦すこと、愛すること。**

 

生きる上で欠かせないお仕事。

けれど全てのものと真正面から向かい続けていると、身が持たない。

仕事が上手くこなせないって、七転八倒四苦八苦しているうちに三十年が過ぎてしまった。

ぼくはもう三十歳。

自分のことを疑い続け、赦すべきだと思っても、愛することは容易くない。

 

トラウマに触れられました。

 

現場は行きつけのバーです。

男子たるもの三十にもなれば行きつけのバーの一つや二つ欲しいと思って、半年通い詰めてようやく「行きつけのバー」と自信を持って言えるようになった行きつけのバーです。

カウンターで「いつもの」ベイリーズのミルク割を飲んでいました。ぼくにはこれが一番合うんです。かっこつけてウイスキーのロックを飲んでリバースしたらめちゃくちゃ格好悪いんです。

ぼくより少し年上の男性が、一人分席を空けた所に座って、マスターを相手にお喋りをしていました。

彼の話をまとめるとこんな感じでした。

 

– いや〜結婚すると一人で飲みに行くのも大変で
– 独身の頃は、時間が空いたら誰か一人くらいすぐ女の子呼び出せたんだけどね
– いなくても、ナンパしたら誰かしらは着いて来るけど
– でも、奥さんと子供が大事だからな〜。もう女遊びはしないって決めてるんだ
– 女の子とは口も聞かないね。喋ったら絶対恋愛関係になるもん

以上となります。

彼の顔はとても見られなかった。ぼくは涙を抑えることで精一杯だった。

2020年12月5日公開 (初出 2014年11月(note))

作品集『「みるくくん」はさようなら。』第1話 (全4話)

© 2020 鳥居あめ

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