無知な人間に罪はない。罪は知恵のある者が作ったものだ。知恵があるのなら無知を責めるのはやめて温かい目で見るか利用することだ。

齋藤雅彦

小説

362文字

 一時期、占い師をしていた。手相占いと、カード占いだ。

 たまに酒場で、占いなんて信じないという人物を占う流れになることがあった。占ったあと、きまって酒がまずくなった。最終的に、そんなことは誰にでもいえる(どんな人間にも当てはまる)というステレオタイプな批判を受けるためだ。

 意外なことに、頭のいい人ほど占いに対して素直なスタンスだった。頭のいい人は占いを批判するなんて野暮はしないのだ。

 絶対当たる占いなどあるわけがない。占いをただやみくもに信じないという人は娯楽として楽しめるだけの賢さがないのだ。こういう人は逆に、一度強いインパクトを受けてしまうところっとやられてしまう可能性が高い。

 で、わたしは商売替えした。宗教法人を立ち上げたのだ。ほとんどの信者が、かつては宗教なんて信じないというタイプの人物であったことは言うまでもない。

2020年11月12日公開

© 2020 齋藤雅彦

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