きょうだい

齋藤雅彦

小説

228文字

あなたは私立の男子校に通う一六歳。ある日父親から、実は双子の兄がいるときかされる。会いたいかときかれ、もちろんだとこたえる。

 しばらく経って、再会を果たす。あなたとよく似たお兄さんが驚いた顔で言う。

「妹だと、きいてたんだけど」

 男と女という二分論でものごとを考えている時点で大した情報処理能力の持ち主ではないと考えたあなたはお兄さんに見切りをつけ、去る。

 さらにしばらく経って二人は偶然再会する。お兄さんは、お姉さんになっている。きょうだいって、そういうものだ。

2020年11月11日公開

© 2020 齋藤雅彦

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