言葉ぜめ

齋藤雅彦

小説

208文字

 わたしはいじめにあっている。

 昨日は、赤ちゃんはどうしてできるのかこたえろと、クラスの目立つグループにせめられた。

 でも頑張ってこたえた。自分は実力のある人間なんだと思っているからくやしい。自分は大したことのない人間だと思っていればどうということはないという、死んだお父さんの言葉を思い出して。

 今日はどんなふうにせめられるのだろうか。

 深呼吸して教室に入る。

「先生、スカート短くない?」

 泣きそうになるのを、ぐっとこらえる。

2020年11月17日公開

© 2020 齋藤雅彦

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