ひと繋ぎの翼

西向 小次郎

小説

1,380文字

世界時間指揮団隊員ミニウム=アルを追ってみた。

ミズホの悪魔神機種「アナザーゴッドハーデス-冥王召喚-」を2000ハマりさせている彼が、

世界時間指揮団隊員のミニウム=アルである。

”当然の如く、そこに座れる者あらば、その者つまり神”

”兆”の単位を扱う化け物が、自信をもって送り出した機種である。

深堀りしてもしょうがない。時間を進めよう。

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そこそこ回収出来た様子の彼は満足気にしていた。

私は私で答えを置いておくことも”アリ”と判断した。

打ち出す前に、せめて5分くらいは考えて欲しい。経験則に基づいて、この台のおかれた状況を見極めるのだ。

アルが動き出した。

ゆっくりのようでいて、少し目を離すと予測が立たないのがアルである。

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私の心境を吐露する。頭が痛い。

アルを追うと、こうなる。

龍星群。行動停止を促す、龍星群である。

限界の地、私はなんとかこの地へ辿り着いたのだ。

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アルを追っていた私の前方にアルの姿はなく。

後方にて、アルの姿を確認した。

「第一の試練、合格」

私は死ぬかもしれない。

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疲れていた。

おそらく、夢の中に入った。

アルは、難なく私を追従してきた。

「万全な状態になるまでは自由時間としている。君が今出来ることは、万全な状態を目指そうとしていることの主張と結果である。君がどう思うかは知らないが、私は”合格”と言えたこと自体を喜んでいる。今しかないこともあるが、それはおそらく今ではない。寝ているところ失礼した」

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「目覚めの一杯か、目覚めの一服、どちらがお好みかな?」

起きた途端これでは、今日一日はろくなもの・・・・・になりそうもない。

と言うよりも、

「どこ此処?!え?」

「どうやって私を特定した?先にそれを言え!」

「あんたがアナゴから離れなかった訳は!おれの存在に気付いていたからだろう!どうだ!」

「ほう、ではその前に、私を特定していたことになるが、どうやって私を特定した?」

「上手そうに見えただけだ!」

「上手そうに見えた?違うな。巧いんだよ。分かるか?この差が?」

「やべ、あんたにかまってる場合じゃねえわ。わざわざ泊めてもらったのか?それは申し訳なかった。謝るよ」

「そんなに忙しくどこに行くんだ?」

「飯食って、帰って寝るよ。寝た感覚がない。気持ち悪いだろう」

「ふっ、おさらいしようか?君から見た私は上手そうに見えた。で、私は上手そうではなく巧いと言っている。間違いないな?」

「どいてくれよ」

「どいてもいいが、ついて行くぞ?」

「どうして!?」

「君の高評価ポイントをさがすためさ」

「そんなもん頼んでないよ」

「そうだ。頼んでないよな?つまり、これは私自らの自主的行動能力をアピール出来る格好のタイミングなのだよ」

「知るか!」

「君ねえ、ここがどこだか分かって言っているのかな?」

「すんません、失礼しまーす」

ドアを開くと、まあ、普通のどっかだった。

「じゃ、ありがとうございましたぁ」

「おう、」

ドアを閉めると、直ちに男はついてきた。

先程までも着ていたTシャツの胸元には”SANPO”とのプリントが施されていた。

どっからそんなTシャツ買ってきたんだ。アホくさ。

とにかくこの男から逃げなくては。

すぐに男は動き出した。そして、私の前に出た。

何も語らなかった。

タクシーを考えたが、それは必要なさそうな展開になった。

煙草はある。珈琲くらい頂いておけば良かった。やられた。

さんぽーさんはまだ視認出来るところにいる。

 

2020年10月18日公開

© 2020 西向 小次郎

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