NEW

西向 小次郎

小説

1,048文字

数珠の一片である世界。科学的侵略を果たした者たち曰く、他の珠と比較しての売りは”美しい女”である。内側にへばりつく地上。汚してもよい星。

「裕福になりたい奴は右へ!貧乏になりたい奴は左へ並ぶんだー!」

「やるほがわりぃいがぁ!」恐らくそう言ったであろう音痴かつ奇声にも似た男の大声がしたかと思い目をやると、姿なく、空中を手榴弾が飛んでゆく様子が見てとれた。一度でもその体験があれば咄嗟に対応方法も浮かんだのかもしれないが、私はその破裂を確認した後、吹き飛んだ。

それから五年。咄嗟の対応など不可能というのが世界の出した結論である。

私はその結論に納得した。

とゆうのも、それよりも以前に目視周囲100mは誰も居ない野原を駆け回ったことがあった。

全ては各々にあって、食い違いの起こらないように部分的に記憶は消去され、事実との整合性を確認された後に整理されてゆくようである。

これは、狙われたが最後。規則正しい生活に反発するが如く、生活が乱れてゆくよう、集団的自衛の行使の為せる現象だと思われる。そのように感じるのは、度重なる違和感と、これまでの人生に起きた突然の出来事の欠片が寄せ集めたときに不思議と一つにまとめることが出来てしまうことからだった。私の知らない人間もまた、同じ現象の中で、私の姿を形成しているといったような怪奇の居る場所で共同生活をしているようだ。

 

 

「免許もなくで戦闘機なんざ乗ろってがぁ?」

「意思の問題ですよ!」

世界戦争は起きない。それなのに、いつでも最新の世界戦争が出来るように準備されていた。

「次元の違う奴らが入り込んでる!この情報はどうにかして共有すべきだって、そいつらが言ってるよ!向こうだって、そうでなきゃ面白くないんだ!」

「シノギの奴らのごとがぁ?」

「そうじゃないよ!とにかくねぇ!僕は大変な者・・・・を相手にしてるんだ!こうゆうバランス感覚は!分かったぶんは分かったぶんだけ表現しないと!いいように形変えられて!お終いだよ!」

「夢でも見でんでねぇがぁ?!」

「この中で寝る!別に飛んでなんか行かないよ!ほっといてくれ!」

「意地になってっからに。」

「・・・・爺。なんか来るぞ!」

時の風が吹いて、時間が降ってきた。

「そこはな、寝るところじゃないっちゅうっごどだ。」

「ちがう、布切れだ。布切れが要る」

 

 

「どうしてもっと普通の名前にしねの?」

「留吉でだめだってが?」

 

 

「あんだんどごのも、あだまかでな」

「留吉なぁ、おら大五郎がいいがど思っとったが」

「偉い名前だって、言ってきがねくて」

「偉そうでねえがなぁ?」

 

 

あまりにも深く眠りました。

2020年10月14日公開

© 2020 西向 小次郎

読み終えたらレビューしてください

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


この作品にはまだレビューがありません。ぜひレビューを残してください。

破滅チャートとは

この機能は廃止予定です。

タグ

この投稿にはまだ誰もタグをつけていません。ぜひ最初のタグをつけてください!

タグをつける

タグ付け機能は会員限定です。ログインまたは新規登録をしてください。

作者がつけたタグ

---

"NEW"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る