不要不急 重要でもなく急ぎではない事

応募作品

海老川文香

小説

5,701文字

政府による緊急事態宣により不要不急の外出は自粛する様に全国民は要請を受けました。
人との関わりを最小限にして暮らしていくことは本当に辛いものです。しかし個人が社会から切り離された今この時期、本当に大切にしなくてはいけない対象が見えた人も多いのではないかと思います。忙しい毎日で見えていなかった、また見ようとしていなかった物。こんな時だからこそお互いが相手を思いやり助け合えたらと思います。

2020年2月末日。寒さは和らぎ始め、私は久しぶりに窓を開けっぱなしにする。窓から入ってくる微風は暖かくとても気持ちいい。外から聞こえる学校のチャイムの音や車の音からは人々の活気を感じることができる。私は外に引き込まれそうになる。腕に抱いている4ヶ月の息子は泣き続けている。私の足元には2歳の息子が癇癪を起こしひっくり返っている。彼が床を蹴る度に下の階の怒ったお爺さんの顔を思い出す。あーこのままベランダに出て、飛び降りたら楽になれるのだろうか。

 

突然、私の携帯電話の着信がなった。私はどきりとした。4ヶ月の息子裕樹(ゆうき)を抱きながら携帯電話を横耳に挟む。

「もしもし。」

「もしもし、俺!」

電話の主は旦那からだった。

「どうしたの?」

私は力なく聞く。どうせ今日も遅くなると言う連絡だろう。

「ちょっと聞こえないんだけど…。なんだよ。裕樹は今日も泣いてんの?電話の時ぐらい泣き止ませてくれない?」

旦那の機嫌が悪くなる。泣き止ませることが出来るなら、とっくにしてるんですけど。彼は長男の健(たける)が生まれて2年も経つのに、ろくに育児をしたことがない。いつも仕事に忙しいのだ。

「どうしたの?」

私は旦那の言葉を無視して聞いた。

「いや〜。今さコロナすごいだろう?俺の会社も明日から在宅ワークになったから。」

そう言って旦那は電話を切った。在宅ワーク?コロナで?どう言うことだろう。

裕樹と健が泣き叫ぶ中、私は携帯電話の画面の明かりを点けた。

 

「ただいま〜」

旦那の智(さとし)は電話があったその日、夜の8時くらいに帰ってきた。

「……!おかえり。」

私は驚いて玄関まで行く。

こんなに早く帰ってくるのはどのくらいぶりだろうか。智が帰ってくるのは決まって皆が寝静まって夜中だ。その為、私はもう彼の分の夜ご飯は作らなくなっていた。夜ご飯どころか、朝ごはんも作らない。正直、智の顔をこうして見るのも久しぶりだった。智はいわゆる仕事人間で、土日も家にいない。彼はこの家を物置と寝床ぐらいにしか思っていないだろう。

彼は私にカバンを渡すと、リビングへ歩いて行った。私もその後ろを付いていく。私の背中には小さな裕樹が抱っこ紐の中で泣き疲れて寝息を立てていた。裕樹は今日もよく泣いた。

「うわ!なにこの部屋?」

リビングに入ると智が声を上げた。リビングは健の大好きな電車のおもちゃで足場もなかった。健は久々に会った父の顔を見て驚いていた。智はおもちゃを踏みつけない様に奥にある椅子に倒れる様に座った。

「何か食べるものある?」

智は私に聞いた。

「ごめん。私達もう済ませっちゃたの。お風呂も入ってもう寝るところ。」

私は申し訳なさそうに答える。

「そう…。」

智は力なく言った。私は申し訳なさで

「ラーメンなら直ぐに作れるけど…。」

と提案した。すると智はそれを食べると言った。

 

リビングでは健が久しぶりに会う父親にしきりに話しかけていた。

「パパー。これ!」

お気に入りの電車を智に見せている。

「これはなんて名前?」

智も健を無視することなく話し相手になっている。

私は即席麺に野菜炒めを乗せた。昔は智が好きでよく作って上げていたものだ。

「はい。どうぞ。」

と言ってダイニングのテーブルに出すと、智は健のおもちゃの上を再度超えて、ラーメンが置かれているダイニングテーブルの椅子に座る。

「ふっ。これ久しぶりだな。」

そう言って立っていた私を見上げた。智の笑った顔を見たのは祐樹が生まれる前だった様に思う。

智は豪快に麺をすする。私は健を寝させなければいけないと思ったが、なんだか智と机越しに向き合いたくなり、テーブルの椅子に座った。

智は一気に麺をすすり、食べ終わって「うまかった。」と言った。私には何度も思い描いた昔の情景に思えて、涙が出そうになる。

そして智は電話の件を話し出した。

智の会社がIT商社の為、今日の全国学校休校の発表を受けて、先んじてテレワークにすること。エンジニアである自分は家で作業することなどを話した。

私も智の電話を受けて、携帯でコロナについて調べていた。

コロナウイルスは全国的な広がりを見せていること。そして日本も感染者が増え続けていること。私は調べていくうちに自分がどのくらい社会から断絶された人間だったか思い知った。

私が日頃、ネットで見るのはおしめやベビー用品を買えるamazonなどのECやネットスーパーなどだ。

10月に生まれた裕樹は疳の虫が酷く、夜泣きが治ると言われてる3ヶ月が過ぎても夜泣きが続いていた。また裕樹は昼間も抱っこしないと泣き続ける。最初は2人目だからと余裕を持っていた私も、それが4ヶ月続く頃には寝不足と疲れでヘトヘトになっていた。私は裕樹が生まれてからはスーパーに買い物か子供達の病院など以外、不要不急の外出をしなくなった。

そして1ヶ月ほど前、以前から子供の足音で関係が悪かった下の住人にたまたまマンションの渡廊下であった時、裕樹の泣き声がうるさいと大声でどなりつけられたのだ。そのせいで私はますます外出することを極端に避ける様になった。ここ1ヶ月まともに外に出ていない。

 

智は終始機嫌が良く、健にせがまれて今日は一緒に寝ることになった。智は最近では自分の仕事部屋に客用布団を引いて寝ていた。多分裕樹がうるさいのだろう。だから今日は久しぶりに家族みんなで寝る。

私は寝ている裕樹をベビーベッドに寝かせる為、裕樹をおんぶ紐から下ろす。しかしいつもここで裕樹は目を覚ましてまた火がついた様に泣き出してしまうのだ。私は慎重に慎重に、裕樹を背中から前にずらしていく。すると、さっきまで感じていた裕樹の重さが、急にふわっと軽くなった。びっくりして後ろを見ると、智が裕樹を抱いていた。そして無造作にベビーベットに裕樹を寝かせた。驚く事に裕樹は何事も無かった様に眠り続けていた。

そして私達は久しぶりに健を真ん中にして3人で川の字になってベッドで寝た。9時半。裕樹が生まれて初めて私はゆっくり穏やかに寝入ることが出来た。

 

                             ✴︎

 

「んぎゃー、んぎゃー」

物凄い泣き声で俺は目を覚ます。窓の外はまだ真っ暗だった。俺は体を起こすと、奥のベビーベッドで裕樹が泣いていた。妻の奈緒美(なおみ)は気づかず寝ている。

「奈緒美、奈緒美。」

呼んでも奈緒美は起きない。俺は仕方なくベッドから降りてベビーベッドまで歩いていく。ベビーベッドを覗くと裕樹が顔を真っ赤にして泣いていた。俺は裕樹を抱こうとしたが、やっぱりやめた。奈緒美をゆすった。

「うーん。」

奈緒美は声を上げるが起きない。

仕方なく裕樹に向き直る。裕樹のさらに声を上げて、体を強張らせて泣いている。俺は恐る恐る裕樹に手を伸ばした。

「何してるの?」

後ろを振り向くと奈緒美が上半身を起こしていた。

「いや、お前が起きないからさ……。」

俺は奈緒美が起きてくれた事に安堵した。

「ミルクなのよ。」

奈緒美はパジャマのボタンを外し、泣き叫ぶ裕樹を慣れた手つきで抱っこした。そして泣き叫ぶ裕樹をあやしながら、自分のおっぱいを裕樹の口に含ませた。だが裕樹は少し吸っておっぱいから口を外し、また泣き出した。

「裕樹は私のおっぱいが嫌いなのよ。多分美味しくないのね。」

そう言うと奈緒美は俺に裕樹を渡した。

「ちょ、ちょ、ちょ。俺に渡されても困るよ。」

俺は情けない声を出した。

「粉ミルク作ってくるから、裕樹見てて。」

奈緒美は廊下に通じるドアノブを触った。

「待って!」

俺は大きな声を出して奈緒美を止めた。

奈緒美は振り返る。

「赤ちゃんって……どうやって持つの?」

俺は恥ずかしかったがやむお得なかった。

奈緒美はこちらに戻ってきて、丁寧に教えてくれた。奈緒美は文句一言も言わなかった。

奈緒美が出て行ってからも、裕樹は泣き続ける。体を反り返えらせ、全身で。こんな小さな体のどこにこんな力を出せるのか、そのくらいの大きな声で泣く。時計を見ると12時半だった。寝てから3時間も経ってない。

そこへ奈緒美が哺乳瓶を持って戻ってきた。奈緒美は俺から裕樹を受け取ると、裕樹は何か感じた様に口を大きく開けて、左右に首を動かす。奈緒美は裕樹の口に哺乳瓶の乳首を当てた。すると裕樹は哺乳瓶の乳首に勢いよく食いついた。グングン哺乳瓶の中のミルクが無くなっていく。先程のおっぱいとは食いつきが全く違っていた。

奈緒美は「美味しい?」と微笑みながら裕樹を眺めていた。俺はそれをぼーと眺めていた。裕樹は飲み終わると落ち着いた。先程のうるささが嘘のように部屋は静まり返っていた。奈緒美は裕樹の体を起こし、背中を軽く叩く。裕樹は「げぇ〜」と大きなゲップを出した。そして奈緒美は裕樹をベビーベットに寝かせた。すると裕樹は手足をバタつかせ息を荒くする。そしてとうとうまた泣き出してしまった。それを見ていた奈緒美は小さくため息を付いて、裕樹をまた抱き上げ、体を左右に揺らし始めた。裕樹の泣き声は小さくなり、いつしかとまった。俺はそれを見ながらうとうととした。

 

目を覚ますと裕樹がまた泣いていた。時計を見るとまだ5時だった。奈緒美が寝ていたベットには寝ていた後だけが残り、姿がなかった。しばらくして奈緒美は哺乳瓶を持ってきた。そして先ほどと同じことが繰り返された。

「またミルクなの?」

俺は寝ぼけながら聞いた。

奈緒美はビクッとしてこちらを向いた。

「起こしちゃった?」

奈緒美は目を少しだけ開けていてとても眠そうだった。

「さっきは3時ぐらいに飲んだから。」

ふーん。俺は奈緒美の声を聞きながらまた寝た。

 

次に目が覚めた時は朝の9時を過ぎていた。窓の外は明るく、カーテンから光が漏れていた。既にベッドには誰も居なかった。

リビングに行くと健が昨日と同じ様に電車で遊んでいた。その奥のソファーには奈緒美がお腹に裕樹を置いて座ったまま寝ていた。裕樹もお腹の上で寝ている。キッチンからは朝ごはんの匂いがして、洗濯機も動いていた。部屋は既に1日が始められていた。

俺は用意された朝ごはんを食べる。お味噌汁に白ごはん、アジの開きに、卵焼きだ。家で朝ごはんを食べたのはいつぶりか。そして奈緒美の手料理を食べたのもいつぶりだったか。そんな事を思い出しながら食べた。食べ終えると茶碗を流しへに持っていき、仕事部屋に入った。

今日はパソコンを見ても胃が痛まなかった。一年前にチームリーダーになってからと言うもの、毎日プレッシャーに押しつぶされそうだった。認められたからには結果を残さなくては。そんな気持ちが俺を追い詰めていた。その時更に追い詰めるように、育休を取っていた奈緒美が会社を辞めた。裕樹ができてしまったからだ。俺は仕事を続けられたのに辞めた奈緒美が許せなかった。俺だけに家計を背負わせて。余計に家から足が遠のいた。

しかしリモートワークになると快適な物だ。心が軽くなり、仕事に専念できる。家でも十分仕事が出来るもんだな。俺は仕事を始めた。

 

しばらくすると「うぇーん。」と泣き声がした。甲高い裕樹の声だった。俺は気にせずに仕事を続けようとするが、次は違う泣き声が聞こえてきた。健だ。中々泣き止まない健に俺はとうとうリビングに顔を出した。

「健どうしたー?」

振り向いた健の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。健は両手を広げ俺に抱っこを求めてくる。

「ママ、遊ぶ!」

まだ文章を離せない健は2語分で必死に訴える。

「真奈美、少しは裕樹だけじゃなくて健も遊んであげろよ。」

俺は涙を流す健を可哀想に思い奈緒美に言った。奈緒美は裕樹を後ろに負ぶって立っていて、俺の言葉で顔色を変えた。

「そんなこと言われても裕樹が泣くのよ!」

珍しく奈緒美が声を荒げた。

「そんなこと、少しぐらい泣かせてもいいだろ?」

俺は売り言葉に買い言葉で語尾が強くなる。

「そんな事したら裕樹はずっと泣き続けるのよ!この子は疳の虫が強い子なの!ご近所迷惑になるじゃない。」

それから奈緒美は何かを飲み込む様に口を閉ざした。

 

昼になり、奈緒美は昼ごはんを作ってくれた。その間もずっと裕樹は後ろにおんぶされて泣いたり、寝たりしていた。久しぶりの家族みんなで囲む食卓だった。健はいつのまにか形のないお粥から大人と同じご飯を食べれる様になっていた。目の前に座る奈緒美は別人の様だ。

目は窪み、目の下には大きなくまが出来ていた。髪はぼさぼさでいつから手入れをしていないのか分からないほどだ。そして俺が知っている時より、大分痩せていた。以前の朗らかで優しい奈緒美ではなかった。俺は今日まで自分の妻ががこんな状態になっている事に気がつかなかった。

 

昼も午前中と同じように過ごした。子供達は常にどちらかが泣いていた。

そしてまた夜が来た。裕樹は相変わらず3時間おきに目を覚ます。その度奈緒美は起きてミルクを作り与える。そして寝るまで抱き続ける。

 

夜中の1時に裕樹が起きた時、俺も一緒に起きた。そして奈緒美に言った。

「ミルクの作り方を教えてくれ。」

奈緒美はびっくりした顔をして、そして丁寧に教えてくれた。

そして俺が裕樹にミルクを与えている時、愛おしそうに裕樹の頭を撫でていた。そして俺は裕樹にゲップをさせて、裕樹が寝付くまで裕樹抱いた。

裕樹を抱く俺の横で奈緒美は有難うと言って泣いた。裕樹が生まれて、おっぱいが出なくて辛かった事。おっぱいが出るようになって今度は裕樹におっぱいを拒否されて悲しかった事。そのことで母親失格だと思った事。周りの何気ない言葉に傷ついた事、色々な事を奈緒美は話してくれた。そして死んでしまいたいと思ったことも話してくれた。

俺は奈緒美の声を聴きながら、自分自身が恥ずかしくなった。こんなに近くにいる人が思い詰められていたことに事に何も気づいてあげられていなかった。仕事をすることが家族を守ることだと思っていた。思い返せば家族以上の不要不急の外出などあっただろうか。泣く奈緒美の横で小さな命を抱えて、俺は深く反省した。

 

 

 

2020年5月15日公開

© 2020 海老川文香

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合評会2020年5月 私小説

"不要不急 重要でもなく急ぎではない事"へのコメント 10

  • 投稿者 | 2020-05-21 23:12

    やむを得ない事情から夫のリモートワークが始まったことで、自分たちの生活を再確認する夫婦。心温まる良い話だと思う。平易な文章で引っかかりなく読めるのも悪くない。この作品でしか読めない個性が何かあれば、もっと印象深い物語になるかもしれない。

  • 投稿者 | 2020-05-22 19:46

    女性、それも主婦の方ならではの視点で、お題に対して奇をてらうことなくストレートかつ素直、そして切実なアプローチで読みやすく、なんだかハッとさせられました。
    「破滅派」ぽくしなきゃ……という感じでこういうお話の中で夫が子どもに虐待する流れにしてしまう方もいるかと思いますが、読み手に対してだけでなく、あくまでご自身に対し誠実に書かれた作品だと思います。
    欲を言えば、何かしらの一捻り(話の筋ではなく、独自のリズム、表現など)が欲しかったですけれども、こんな状況下、そしてこのお題で、あたたかな作品を読めてよかったです。

  • 投稿者 | 2020-05-23 02:21

    リモートワークによって家事に目を向けることになった夫の心情と、それまで見えていなかった妻の大変さを淡々とした語り口で知ることができてよかったです。決して強い言葉で訴えることはしない語り口も好感が持てました。ただ、おせっかいだったら申し訳ないのですが、「三点リーダ―(……)」は二つ繋げるとか「?」の後はスペースを開けるとか小説作法的なことがばっちりだたら、そこに気が行かずにもっと良かったと思いました。

  • 投稿者 | 2020-05-23 15:35

    リード文の通り、この状況下で初めて気が付いたこと、本当に大切なものは何なのか、作者の思いが率直に伝わってきました。この作品にも今現在が生きています。

    夫の多忙ぶり妻のワンオペぶりが、あちこちで耳にする現実の過酷さとシンクロして涙を誘われてしまいます。夫が気付いて家族が再生できそうで本当によかった、と思いました。
    (それにしてもこのような切実な物語を、ちょっと道徳的な「良い話」に見せてしまう現実の方に恐怖を感じたことでした)

    また他の作品も見せてもらいたいです。よろしくお願いします。。

  • 投稿者 | 2020-05-23 18:27

    コロナ禍だからこそ、こういった日常の大切さに気がつくことは多いですよね。現実の世界でも、こういった気付きに至っている人は沢山いるのではないかと思います。この作品を読むことで、自分自身もそばにある大切なものを見逃していないか?と改めて考える機会になりました。

  • 投稿者 | 2020-05-23 20:12

    率直で誠実で、まっすぐな二つの視点を持つ話で浸透しやすい分、吸収した後、ぐっとくるものがありますね。
    丁寧に書いているからこそ、文章として深くは明記しなくとも、この家庭を急かしていたもの、余裕を無くさせてボタンの掛け違いをさせていたものがあぶり出されていて、襟を正して読ませていただきました。目下自宅でスウェット姿で読んでいるので、襟はないのですが。不急、むしろ、改めて聞き返せば、いい響きかもしれません。

  • 投稿者 | 2020-05-24 00:08

    現実はこうあってほしいですが、小説だともう少し意地悪でもいいかなと思ってしまうの、ホントは良くないのかもしれないですね。素直ないいお話でした

  • 投稿者 | 2020-05-24 03:36

    コロナ渦のなか、それまで仕事人間だった旦那が赤ちゃんの抱き方やミルクの作り方を妻に聞くなどして積極的に育児に協力している姿に感心しました。今後、再び会社に出勤するようになっても良好な関係が続いたらいいなあと思いました。

  • 編集者 | 2020-05-25 13:58

    他の人が良いコメントをみんな書いてしまった。コロナを機に夫婦間や親子間のトラブルが多くなってると聞いたが、全てが殺伐として破滅に向かう様なケースではないし、元々世間の波を乗り越える力を持ってるということを再確認させられる。
    辛くなったらuberを頼むのも良い手段である。

  • 投稿者 | 2020-05-25 18:59

    主軸は旦那の成長物語だと思いますが、妻と旦那のどちらかに完全に善悪が割り振られるわけでなく、どちらかと言うと二人のコミュニケーションのズレの修復の物語として描かれており、素敵だなと思いました。奈緒美が最後に泣きながら自らの抱えていた想いを吐き出す部分は、セリフとして奈緒美の言葉で聞きたかったなと思いました。

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