Flash Back #24

Flash Back(第24話)

菊地和俊

小説

457文字

混乱と同調#6

こんな暗い気持ちは1時間前の自分からは想像もしなかった
外は快晴なのに心は雨降り前の曇天のよう
作ったカレーを食べても味はするがおいしく感じられない
気分が落ち込めば味の甲乙なんてつけられたもんじゃない

 

皿に盛ったカレーライスは半分食べた所で手が止まった
衝動的とはいえ自分のために作ったスパイスカレー
完食しなければ午前中の努力が浮かばれない
皿に残ったカレーをタンブラーに詰め込んだ氷水の力をかりて完食した

 

シンクの中には水に浸かった白い皿と銀色のスプーン
満腹感は得られず虚しさが充溢した

 

彼には申し訳ないことをしたのか、食い下がるべきだったのか
答えが見つからないまま白い煙は換気扇に吸い込まれていった

 

アイツを初めて見た時と状況は似ている
あの時避けてしまった打開策に頼ってみよう
パソコンで診療時間を調べると今から出ればまだ間に合う
今から行ってもいいが暗い顔しての再会は気が引ける

 

こんな時でも男のちっぽけなプライドが出たことに呆れながら
先生をしているアイツの許へ向かった

2019年7月28日公開

作品集『Flash Back』第24話 (全29話)

© 2019 菊地和俊

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