絡みそこなった舌と舌

ワンルーム・ミラージュ(第5話)

応募作品

谷田七重

小説

3,662文字

合評会・テーマ「犬小屋のような部屋に本がたくさんある」応募作。だいぶ苦しみながら書いてましたがもう限界です。

2019年1月21日公開

作品集『ワンルーム・ミラージュ』第5話 (全6話)

ワンルーム・ミラージュ

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© 2019 谷田七重

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"絡みそこなった舌と舌"へのコメント 9

  • 投稿者 | 2019-01-21 23:09

    最初から動物なのか、人間なのか不思議な感覚のまま、エロティシズムも入ってきたので初めての体験でした。ベルも飼い主も表裏一体の気がしたので、もう一人登場人物がいるともう少し物語として幅が広がるのかなと感じました。

    あてもなく作品を書く辛さがまざまざと伝わって来たのでよく書けたなと感心しました。

  • 投稿者 | 2019-01-24 21:54

    「だいぶ苦しみながら書いてました」というわりには、いつもの谷田さんらしい、ひどく倒錯した世界の物語が繰り広げられる。『ミザリー』や映画版の『オーディション』の類かなと思いながら読み進めていたら「また名前を失くしちゃったな」の一言で飼い主とペットの関係が、宿主と致死的な寄生虫の関係に逆転する。女は一見ベルを支配しているようであるが、実際は「器としての身体」を愛玩しているにすぎず、彼の中身はまったく支配できていない。女はベルから精を搾り取っているように見えるが、それはベルにとっては「少し気持ちのいい排泄」にすぎず、実際に女の創作欲を搾り取りつくして彼女に破滅をもたらすのはベルのほうである。今回の合評会応募作の中で最も優れた作品だと感じた。星五つ!

    タイトルが作中の何を指すのか私にはよく分からなかったが、最初にタイトルを目にしたとき、私は「噛みそこなった舌と舌」と誤読した。「ら」の有無でしか弁別されない誤読を招くタイトルは、同じく音韻的に類似した l’amour(愛)と la mort(死)と同様に愛と死を接近させる。死と破滅へと滑り落ちていく性愛の営みを描いた本作にふさわしいタイトルだと思う。

  • 投稿者 | 2019-01-24 22:29

    弁当箱を舐めるベルの舌と、ベルの性器を舐める女の舌。
    ペットのように人間が飼われるというシチュエーションは、一歩間違えればその設定の奇怪さだけが目立って先が進まなくなりそうだが、人物たちのからみも女の狂気じみたところもちゃんと表現され、作品全体がひとつの生き物のように動き出していてよかった。
    意図なのかわからないが、ベルは一言も口をきかない。それも効果としてよかったと思う。
    作品の濃度と文章のうまさもさすがです。
    ひとつだけ、「あの男たち」というのはどの男たちなのか、一般的な男たちのことかが分かりにくかったかもです。

  • 投稿者 | 2019-01-26 14:45

    のめり込むように読みました。とても、とても、面白かったです。読点、句点による文の区切りが小気味よく、ベルの乾いた感じがよく表現されていると思いました。それと対象的に、女の、切羽詰まったギリギリの感じ、ぬめっとした感じが描かれて、最後の破滅する結末になんだか呆然としてしまいました。藤城さん作品とともに、小説を書く人間の末路を描かれていますが、ベルという他人の視点から書かれることで、また全然違う印象を受けました。

  • 投稿者 | 2019-01-26 22:14

    またまた谷田さんの変態ワールドが炸裂してワクワクしながら読みました。

    動物としてあるいは単なる容器として生きているベルは、おそらく男に身体を売ったこともあるのだろう。食べることとちょっとした愛撫の快楽以外は何もなくても生きられる。
    飼い主は小説家になりそこなった女で、観念と思考のバケモノなのかもしれない。ベルを飼う条件が「小説を読むこと」だったのかもしれないけど、いつの間にか弁当を残さず食うことに変わっている。「容器」としてのベルに引きずられたのだろうか。この自信のなさというか自己肯定感のなさ。二人は接吻をしても舌が絡み合うことがない、決して一つになれないのだから。
    ……てな風に読みました。人間の尊厳を捨てて器として生きるベルと、唯一の支えだったペットに読ませる本がなくなって狂う女と、二人の女性の物語だけど「女」の物語ではなくて、でも「二人の男の物語」では成立しない何かがあります。

  • 投稿者 | 2019-01-28 15:03

    よくわからないレズビアンに飼われている小説、いいですね!
    しかも犬小屋的なところで。
    作家になれなかったからといって、
    年下の女の子を監禁するってどんな女やねん、とは思いますが…。
    だけど女流作家の『狂気』が若干テンプレかも(リアリティに欠ける、いわゆる普通のサイコといったところか)な。と思いながらも、
    谷田さんの書いた小説の中で一番好きかもしれないです。
    本合評会の中では最も優れているのではないかと思いました。

  • 投稿者 | 2019-01-28 23:19

    あれ、ベルが犬だと思って読んでしまったよ。どこで間違えたかな。飛蚊症のあたり? 一人暮らしで犬飼ってるとこんな感じなのでしょうか

  • 編集者 | 2019-01-29 02:40

    犬の様に飼育され、それも口からシモまで全部女の文章に絡められる世界観…非常にお題に挑戦している作品だと思った。今まで合評会で見て来た谷田氏の作品の中では一番アレ(誉め言葉)である。それにしても、よく火災報知器が鳴らなかったなと思う。アパートの管理組合の方も大変だと思う。やっぱり民生委員の方に頼んだ方が良いんだろうか。がんばってください。
    (小室圭ファンクラブに入ろう・生)

  • 編集長 | 2019-02-26 19:02

    犬なのか人間なのかがよくわからない展開にやきもきしつつ、ホラー小品として楽しく読めた。

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