佐藤相平

小説

15,514文字

第5回金魚屋新人賞 第二次審査通過作品の一つの後半をカットして改題。

ちょうど一年前、日馬富士のビール瓶事件があった頃に書いた作品です。

舞台はMARK IS  みなとみらい

僕はコートのポケットに手を突っ込み早歩きをしながら、誰かが僕を追いかけてくれたらいいのにとありきたりな妄想をしていたのだけど、もちろん僕を追いかける人なんて誰もいなかった。

つまり、僕は一人で早歩きをしている。

ショッピングモールの中では、僕のように単独で行動している人よりも、カップルや家族など、二人以上で行動している人々の割合の方が大きい。ところで、カップルでも家族でもない集まりは何と呼べばいいのだろう。友達か。いや、友達というのは関係を指す言葉のはずだから、集団なら「友人の集まり」と呼ぶべきなのかもしれない。不自然な呼び方だ。テレビのニュースで「高校時代の友人の集まり」という紹介を聞くことはあるけれど、日常生活では使わない。もちろん、仕事上のつきあいで一緒に行動しているという雰囲気の二人組もいる。

とにかく、建物の中にはいくつもの集団があるのだけど、早歩きをしている集団というのは見かけない。集団になると、最も歩くのが遅い人にペースを合わせなければいけないからだろうか。それに、ジャージを着たウォーキングサークルならとにかく、スーツの集団が固まって早歩きをしていたらちょっと怖い。軍事パレードみたいだ。集団には、陸上にいる軟体動物のように、ゆっくりと行動してほしい。

僕は次々と集団を追い抜き、間を抜けて、一階をぐるりと周ると、エスカレーターを一段飛ばしでのぼり、二階の店の前を通り過ぎる。一階に比べると二階は人が少ないから、僕はさらにスピードを上げる。だけど、僕には早歩きをする理由は何もない。暇つぶしのために桜木町までやってきのだから、ゆっくりと、店に入ったりしながらフロアを周るべきだろう。でも僕は早歩きがやめられない。

もし誰かに「どうしてそんなに急いでいるのですか」と聞かれたら、正直な答えは「体が勝手に動くから」だ。しかし、それでは自分の体を制御できない愚かな人間だと思われそうなので、自分は誰かに追われているんだと思い込むことにした。追われているから逃げるというのは、どんなに文化的に洗練された人間でもするはずの行動なので、言い訳として素晴らしいと五秒くらいの間は思っていた。次の五秒でバカらしくなった。結局、約束までに買い物をすませるために急いでいるという設定に落ち着いた。どんな約束がいいだろう。今日はスーツを着ていないから商談というのは無理がある。大学時代の友人と久しぶりに飲むということにしよう。買い物はマフラーにしようか。マフラーは本当に欲しい。

だんだんと、僕は自分のつくった設定に忠実になってきた。今まで素通りしてきた店々をのぞきマフラーを探す。カシミアのマフラーは高い。カシミアではないマフラーだって一万円はする。五千円以内で良いものがないか。

ちょうど目の前にあったユニクロに入ってみると、照明も床も壁も棚も真っ白な大きな店舗の入り口には、大量のセーターが色ごとに平積みされている。セーターの置かれた長い台は店の半ばまで続いていて、台に沿って店の中を進んでいると、グレーのスウェットを着た太った男性が赤いセーターを裏返し、タグを読んでいた。丸まった背中にプリントされているのは大学の名前のようだ。僕が後ろを通り過ぎる時に、男性はそのセーターをぐしゃぐしゃにしたまま、グレーのセーターの山の上に置いた。ある程度は形を整えるべきだし、せめて赤いセーターの山の上に戻せよ。そんなことを思いながら少し首をひねり男性の様子を観察していると、男性もこちらを向いてきた。何かを言いたそうに少し唇を動かしかけた気がする。観察していたことが気づかれたのかもしれない。文句を言われるかも。僕は慌てて前を向くと、今まで以上の早歩きをしてその場から離れた。

前を向き歩き続け、ようやく台の途切れた先には、ステンカラーコートが一万四千円で売られていた。僕が今日着ているステンカラーコートは五万円したのだけど、こっちでも良かったかもしれない。安っぽさはない。ライナーだって付いている。薄いライナーだけど、表面にはストライプが入っていてオシャレだ。僕のコートのライナーはボリュームがあるから体が膨らんで見えるし、暖房の効いたユニクロの店中では暑すぎる。脇の下なんて汗でぐっしょりしている。少なくとも腕の部分のダウンはいらない。無駄に暑いし腕がパンパンだ。コートの左は試着用の鏡になっているのだけど、そこに映る僕はなんだか太って見える。

失敗したなと思いながら鏡を見ていると、僕の後方、コートの向かいの棚にマフラーなどの小物が掛かっていることに気づいた。僕はマフラーを探していること、急いでいることを思い出す。本当は急いでいないけど。とにかく、すぐに棚を見たいのだけど、首をひねり後方を確認すると、女性店員が商品の補充やら配置換えをしている。店員がいなくなるのを待とう。僕は今まで見ていた棚の方を向き商品を眺める。鏡の左には一万二千円の黒いモッズコートが掛かっていて、その左ではダウンジャケットが七九八十円に値引きされている。五万円あればステンカラーコート、モッズコート、ダウンジャケットを一つずつ買っても一万円のお釣りがもらえたということになる。

もう冬物のアウターを見ても虚しくなるだけだ。これから数年はこのコートを使うしかない。まだ十一月の下旬だからあつすぎるだけで、もっと寒くなればこのライナーのボリュームが役に立つんだ。そう信じよう。

首をひねり後ろを見ると、店員はまだ商品の補充を続けているけれど、マフラーの前から帽子の前に移っている。僕がその店員の横に立ちマフラーを見ようとすると、店員は「すいません」とつぶやきながら、半歩右に移動した。移動しなくても商品を見るのに問題はなかったし、僕が無駄な申し訳なさを感じただけだから、そんな余計な気遣いはいらなかったのに。

商品を見てみると、白とグレーのチェックのマフラーが千二百八十円で売られている。思わず手に取る。値段の割にはつくりがしっかりしている。これにしようかな。でも、店内が暑すぎて汗をかいているからなのか、いつの間にかマフラーを買おうという気持ちが弱くなってしまった。ユニクロなんてどこにでもあるし、わざわざ今日この場所で買う必要はないじゃないか。それに、歩き回るなら荷物は少ない方がいい。

補充を終えた女性店員が僕の後ろを通り過ぎて行った。チラリとこちらを見た気がする。僕のコートのボリューム感が気になったのだろうか。いや、商品を握りボーっとしていたから怪しまれたのだろう。とりあえず、今このマフラーを買うのはやめよう。

僕はマフラーを元の場所に戻し、店の出入り口へ向かう。赤いセーターのその後が気になり、台上に注目しながら歩いていていると、素早く動く何かにぶつかりそうになった。どうにか避けた後で振り返ってみると、黄色いスウェットを着た少年が走り去っていくのが見えた。両親に謝ってもらえることを期待して前を向くと、それらしき大人はいない。緑のフランネルシャツを着た若い男性店員、たぶん学生アルバイトがセーターを直しているだけだ。ぐしゃぐしゃになった赤いセーターもたたみ直され元の位置に戻っている。もちろん、わざわざぐしゃぐしゃのセーターを買う物好きがいて、あのセーターは台上にはもう無いのかもしれない。それにしても、あの少年の両親はどこにいるのだろうか。しっかり監視してくれないと。

「いらっしゃいませ」

男性店員の横を通り過ぎる時に声をかけられた。優しい声だった。しかし、僕はもう店を出ようとしている。そのことは僕の進行方向から彼にも分かるはずだ。

「ありがとうございました」

また優しい声が聞こえてきた。少し首をひねると、男性がこちらを向き微笑んでいるのが見えた。二回も声を掛けてくれたのは彼なりの親切なのだろうか。セーターを元に戻さなかったり、走り回ったりする、面倒な客達に対応しなければならないのに、よく嫌にならないな。僕は店を出た後で、やっぱりマフラーを買っておけばよかったなと後悔した。でも、すぐに店に戻ると変な人だと思われそうなので、後悔は具体的な行動にはつながらなかった。

もしマフラーを買うとしたら、ユニクロのあのチェックのマフラーだろう。だから、マフラーを探すという目的はもう無くなってしまった。そのことを認識した瞬間に、早歩きをし続けたことによる疲れを感じた。どこかで座り、休みながら、次の行動の方針を考えたい。

そういえば、ユニクロとスーツ屋の間に、ベンチが向かい合って置かれた空間があったはずだ。向かってみると、残念ながらどちらのベンチも使われていた。片方のベンチでは、真っ赤な口紅をした女性が足を組み、ど真ん中に座り、スマホをいじっている。女性の後ろにある壁の向こうにはユニクロがある。もう片方のベンチでは、頭頂部の薄くなった女性が、ピンクと紫のリュックとモンベルの大きな紙袋の間に座り、やはりスマホをいじっている。スマホカバーも羽織っているパーカーもピンクなのはこだわりだろうか。こちらの女性の後ろにある壁の向こうにはスーツ屋がある。

僕は腕を組み、窓の外に等間隔に並ぶ、薄暗い歩道を照らす街灯を眺めながら、十五秒くらい立ち続けたのだけど、化粧の濃い女性は端に寄ってくれないし、頭皮が透けて見える女性もリュックと紙袋を動かしてくれない。

諦めて歩き出そうとすると、突然後ろから声をかけられた。振り向くと、薄汚れたトレンチコートを着たメガネの男性がニヤニヤしながら立っている。

「リュックが開いてますよ」

担いでいたリュックを体の前へ回すと、確かに口が大きく開いている。中に入れた水筒や手帳が丸見えだ。僕は慌ててファスナーを閉じた。

一体いつから開いていたんだ。僕は最後に水筒の水を飲んだ時のことを思い出そうとした。桜木町へ向かうバスの中だろうか。そうだとしたら、僕は桜木町をリュックを開けたまま歩き回っていたことになる。セーターをぐしゃぐしゃにした男性、女性店員、そして親切な男性店員も、みんな僕のリュックを見ていたのではないか。だんだんと男性店員の優しい声にも悪意があったように思えてきた。どうして二回も声を掛けておきながら、リュックのことを教えてくれなかったんだ。

「大丈夫ですか」

その声で僕は目の前にいる男性の存在を思い出した。用が済んだはずの男性は、僕の前から動かずに、ニヤニヤし続けている。お礼を言って欲しいのだろうか。

「あ、ありがとうございます」

「いえいえ。でも、気づきませんでしたか。そんなに大きく開いていたら」

「えっ……、いや」

「そうですか。はじめはわざと開けているのかと思ったんですよ。何か取り出すものがあるんだろうなと。でも、ユニクロの店の中からここまでずーっと開けっ放しなんで。アレ、そういう訳ではないのかなと思いまして。それで声を掛けることにしたんです」

「ユニクロの店の中でも開きっぱなしでしたよね」

「ええ。もしかして、いつ開けられたのか覚えていらっしゃらないのですか。そうですか。いや、私が気づきましたのは、レジで会計をして店から出ようという時でして、それ以前のことは分かりませんね。すいません」

「ああ、そうですか」

恥ずかしいのでこの場から離れようとすると、「アナタ」と呼びかける鋭い声が聞こえてきた。声を出したのはベンチに座っていた髪の薄い女性だ。一瞬だけ僕が呼びかけられたのかと思ったけれど、視線は僕にではなく横にいるメガネの男性へ向けられている。

「ズボンを買ったんでしょ。袋は忘れてきたの」

「裾上げをしてもらってるから。二十分くらいしたら取りに来てだって」

「そう。もう買う物はないんだから、ここで座って待ってましょう」と言うと、女性は紙袋を床に置き、リュックを太ももの上に乗せ、ベンチの奥の方へ寄った。リュックと紙袋で場所取りをしていたんだな。そうすると、真っ赤な口紅の女性がど真ん中に座っているのも誰かのための場所取りなんだろうか。

「すいませんね」と言いながら僕の前を横切り、男性はベンチに座った。するとすぐに女性は男性の耳元に口を近づけ、「どうしてこんな変な人に親切にしたの」と早口で言った。男性に呼びかけた時より小声ではあるけれど、BGMがかかっているわけでもないので、女性の声は十分に聞こえる。

「変な人じゃないよ」と、男性はさっきまでと同じ声量で言った。

「さっきからそこに突っ立って、こっちをじっと見てくるのよ」

「そうなの」

「今だってそうじゃない」

女性は細長い目を僕の方へ向けてきたけれど、僕と目が合った瞬間に逸らせた。

「いや、僕もベンチに座りたかったから、荷物をよけるか、端に寄ってくれるのを待っていたんですよ」と僕が話に入ったことに、女性が驚いた顔をしたので、「この距離なら聞こえるに決まってるじゃないですか」と付け加えた。

「すいませんね、気が利かなくて。でも、アナタも黙って立ってるんじゃなくて、何か言えばよかったじゃないの。それに紙袋はこの人のために置いていたのよ。しょうがないじゃない」

「そうですよね。こちらこそすいません」と言い、今度こそ立ち去ろうとすると、僕たちの会話を楽しそうに聞いていた男性に「ちょっと待って」と呼び止められた。

「ここで出会ったのも何かの縁ですし、もう少しお話ししましょうよ。ねえ、そこの方。あれ、聞こえてないのかなあ。ねえ、ねえ」

男性に呼ばれた真っ赤な口紅の女性は、一度目の呼び掛けには反応しなかったけれど、結局ゆっくりとスマホから顔を上げた。

「そうです。アナタです。よろしければこの男性が座るために、ベンチのどちらかに寄ってくれませんか。あ、もしかしたら、誰かを待っていらっしゃいますか。それなら、そのままでも大丈夫ですよ」

僕は「待っている人がいます」ときっぱり言ってくれることを期待したのだけど、女性は大きなため息をつきながら窓の方へ移動し、またスマホをいじりだした。

「ああ、ありがとうございます。よかったですね。座れますよ」

男性はそう言うと僕に笑顔を向けてきた。逃げるわけにもいかないので仕方なく座ろうとすると、禿げた女性が男性の耳元で「ワタシはイヤよ。この人なんだか気味が悪いじゃない」とまた早口で言った。

「そんなことないよ。さっきリュックを開けっ放しにしてたのを見ただろ。おっちょこちょいで親しみやすい人だよ」

その話は蒸し返してほしくなかったなと思いながら、僕はベンチに座り、リュックを太ももの上に置いた。その重みを感じた瞬間から、リュックが開いていないかが気になりだして、念のために確認すると、さっき閉めたファスナーはもちろん、前ポケットの方もしっかり閉まっている。

「リュックのことだけじゃ分かんないでしょ。前からの知り合いなの」

「違うよ。さっき会ったんだよ。でも、ユニクロの中から行動を見ていれば、悪い人じゃないということくらい分かるんだよ」

「そんなので信用しちゃって」

「そんなのじゃないよ。それで十分じゃないか」

「でも、さっきは気味が悪かったのよ。ねえ、アナタもそう思ったでしょ」と禿げた女性が呼びかけたのは、真っ赤な口紅の女性のようだ。「ねえ、無視しないでよ。聞こえてるんでしょ。気味悪かったわよね。となりに座ってる人よ」

真っ赤な口紅の女性は、スマホから目を離さずに、頭を少しだけ横に傾けた。

「やっぱりそう思っているのは君だけじゃないか。今の座っている姿には気味が悪いとこなんて全くないでしょ」

「この人はスマホをずっといじっているから気づかないのよ」

真っ赤な口紅の女性は太ももの横に置いていたクラッチバッグを左手で掴み、立ち上がり、僕たちの間を抜けてユニクロと逆方向へさっさと歩いて行った。目線は右手に持ったスマホに向けたまま、僕たちのことはチラリとも見なかった。話に巻き込まれて居心地が悪かったんだろうな。

僕もこの二人から逃げようとリュックの持ち手を掴み、腰を少し浮かせると、男性に「ちょっと待ってください」とまた呼び止められた。

「妻がいろいろと失礼なことを言ってしまってすいませんね。ちょっと思い込みが激しいところがあるので。でも、もう少しだけ付き合ってくれませんか。実はですね、どうしてもアナタのような若い人に聞いてみたことがあるんですよ」と男性が話す間、女性は「思い込みが激しいって何よ、勘違いされるじゃないの」と男性のコートの袖を引っ張りながら怒っていた。

「時間は大丈夫ですか。これから何かご予定は」

「あっ、……いや」

僕は大学時代の友人と飲む約束のことを思い出した。その三秒後に約束が自分のつくった設定だったということを思い出した。三秒の間は約束が実在すると思い込んでいた。女性が「やっぱり何か変じゃない」とつぶやくのが聞こえた。

「どうかしましたか」

「大丈夫です。予定は無いですよ」

「それは良かったです。あ、そんな端の方に座ってないで、真ん中へ動いたらいいじゃないですか」と男性に促されたので、「あっ、そうですね」とか答えてから、一度立ち上がり真ん中に座り直したのだけど、口紅の濃い女性の姿を思い出し、この位置に僕がいたらベンチに座りたい人が遠慮してしまうと思い、奥の方まで移動することにした。また立ち上がるのも面倒なので、今度は座ったままベンチ上を動いてみると、コートがベンチに擦れる感触がする。ベンチには白いペンキがベットリと塗ってある。どうしてそんなベンチにコートを擦らせてしまったのだろう。簡単なことじゃないか。僕がコートを擦らせるまでベンチが白いペンキで塗られているということに気づかなかったからだ。視界には入っていたけれど、色や塗り方なんて全く意識していなかった。ベンチはベンチだと思っていた。とにかく、五万円のコートに白い汚れがついてなければいいけど。

結局、僕はベンチの端から端に無駄な移動をしただけじゃないかと後悔していると、男性からも「どうして真ん中に座らないのですか」と聞かれてしまった。

「あ、真ん中に座っていたら、座りたい人に迷惑かなと思って」

「そんなの座りたい人が来たら動けばいいじゃないですか。おもしろいなあ。ほら、やっぱりおっちょこちょいでしょ」と話を振られた女性は、何も言わずに鋭い目をこちらへ向けた。

「今日は買い物だったんですか」

「まあ、そうですね」

「何か買われましたか」

「いや、マフラーを探していたんですけど、いいのがなくて」

「マフラーですか。寒くなってきましたから必要ですよね。そういえば、アナタのお名前は」

「え……、斉藤です」

「斉藤さん。僕は村中といいます。よろしくお願いします。隣にいるのが妻です」と、村中さんはニヤニヤしながら言った。隣の妻はこちらへはニコリともせずに、村中さんに向かって「妻じゃなくてちゃんとセツコって名前があるでしょ」と早口で言った。

「あの、僕に聞きたいことというのは」

「今から話しますよ。でも、お互いに名前を知らないまま話をするのは色々と面倒でしょ。焦らずに一つ一つ準備をしてから話しはじめた方が、結果的には早く終わりますよ。何だってそうでしょう」

ノドの渇きを感じていた僕は、「まあ」とか答えながらも、リュックを開き水筒を取り出した。

「水分補給だってそうです。さあどうぞ、お飲みになってください」

水を飲む僕をニヤニヤした村中さんが見つめている。口に含んだ水を飲みこむためにノド仏を動かした時には、村中さんはさらに口角をあげた。こっちが吹き出しそうになるくらいの大げさな微笑み方だ。僕が水筒のフタを閉めると、村中さんは「今度はリュックのチャックを閉め忘れないようにしてくださいよ。あ、今のは余計でしたかね」と楽しそうに言った。僕が水を飲んでいる間に、セツコさんもピンクのリュックから水筒を半分くらいだけ出し、少し傾け何かを飲むと、素早くリュックの中へ戻した。僕に水分補給をしている姿を見られたくないという意思を感じる動きだ。

「ちゃんと閉めましたね。準備はいいですか。ああ、トイレも大丈夫ですか」

トイレ。なるほど。トイレに行くフリをして逃げるという手があるのか。だけど、逃げてどうするのだろう。行く場所はない。それなら話を聞き時間を潰した方がいいのか。でも、時間を潰すならどこかのベンチでスマホでもいじっていた方が。ランドマークプラザのベンチまで行けば……。

「早くしましょうよ」というセツコさんの声が聞こえた。目の前の現実に戻ると、村中さんがセツコさんの肩を優しく触りながら「どうしてそんなに急いでいるの」と聞いているところだった。

「急いでないわよ」

「急いでないの」

「そうよ。別に急いでなんかないわよ」

「そうなんだね。ごめんね」

そんなことを言い合いながら、二人はお互いの肩や手を触り、絡み合っている。僕がいてはジャマだろうし、やっぱり逃げようかなと思っていると、村中さんはセツコさんの方を向いたまま、「斉藤さんも準備ができたようですし、話をはじめましょう」と少し冷めた声で言った。セツコさんへ向けられた優しい声との落差に押されて、僕は「はい、お願いします」とマジメに答えた。絡み合っていた二人もゆっくりと、名残惜しそうに離れた。

「それでは話しますか。と、言っても大した話ではないんです。高校三年生の娘がいたら、どんな進路指導をするべきか。それだけのことです。親はあまり口出しをするべきではないという意見もありますが、私は自分の経験や知識はできるだけ伝えるべきだと思います。私自身もそうでしたが、十八歳でキャリアについて十分に考えている人はほとんどいません。友達などから得た狭い知識で安易に進路を決定してしまう人がほとんどです。しかし、高校卒業後の進路選択は間違いなく人生に大きな影響を与えます。だからこそ、後悔しないよう親が」

「あ、ちょっと」

セツコさんが突然リュックを持ち上げた。底からは水滴が垂れ、履いている黒いズボンの股の辺りも濡れている。ニオイから判断すると、麦茶を中にいれていたらしい。

「どうしてこんな。ワタシは何もしてないわよ」

「水筒から漏れているんじゃない」

「そんなことない。ちゃんと閉めたわ」と言いながら、セツコさんはリュックから水筒を取り出した。フタは開いていた。

「おかしいわ。ワタシはちゃんと閉めたの。見てたでしょう。中で勝手に開いたのよ」

「見てたよ。水筒が悪いんだよ。新しいのを買おうよ」

「まだ買って三カ月しか経ってないのよ。覚えてないの。日本製で三千円もしたじゃない。ああ、もう日本はダメよ。鉄も自動車もダメだから水筒もダメになったんだわ」

僕たちの横をユニクロでセーターをぐしゃぐしゃにした男性が通り過ぎた。こちらをチラリと見たのはベンチに座りたかったからなのか。騒いでいるセツコさんが気になったのか。それにしても、僕たち三人は周りからはどんな集まりだと思われているのだろう。友達には見せないはずだから、上司夫妻と部下だろうか。もしかしたら、親子と思われているかもしれない。

セツコさんは濡れたリュックを太ももの上に置いたまま、水筒の文句を言い続けている。タオルやハンカチでズボンやリュックの中を拭いた方がいい気がするけれど、自分のハンカチを貸したくないから、僕は黙って様子をボーっと見ていた。

セツコさんが少し落ち着いたところで、村中さんが「中は大丈夫なの」と優しく聞いた。「ああ、これなんかダメね」と言いながら、セツコさんはピンクの手帳を持ち上げた。適当なページを開き、中まで麦茶が染みている様子を村中さんに見せている。「でもポーチは上の方にあったから濡れてないわ。他はダメね」

セツコさんはピンク色のポーチをセツコさんと村中さんの間のスペースに置いた。

「タオルは持ってるの。それで拭こうよ」

「中でビショビショになってるわよ」

「財布とか携帯は大丈夫なの」

「財布は小さい方に入れているし、スマホはズボンのポケットに入れてるから大丈夫よ」

「これで拭けるだけは拭いときなよ」

村中さんがコートのポケットから取り出したヨレヨレのハンカチを受け取り、セツコさんはズボンの股の部分の水分を吸い取ろうと頑張っている。会話が途切れたので、僕は「大丈夫ですか」と、冷たい人間だと思われないために声をかけた。村中氏は「大丈夫ですよ」と笑顔で言ってくれたけれど、セツコさんには「大丈夫なワケないじゃない」と怒鳴られてしまった。何も言わない方が良かったかなと後悔する。

ズボンの後はリュックの底を拭き、濡れてしまったハンカチを睨みながら、セツコさんは、「このビショビショのハンカチはどうするのよ」とつぶやいた。

「そうだ、これに入れよう」とわざとらしく手を叩き、村中さんはコートの膨らんだポケットからぐちゃぐちゃになったビニール袋を取り出した。セツコさんはハンカチを袋に入れるとすぐに、「ハンカチなんかどうでもいいのよ。リュックをどうするのよ。こんなの担いで帰りたくないわ」と騒ぎはじめた。

「簡単な話じゃないか。そのリュックもこのビニール袋に入れてしまおうよ。ほら、貸して」

前ポケットから財布や印鑑を出してポーチの横に置くと、村中さんはリュックを雑巾のように絞って小さくし、その時に麦茶が二、三滴垂れてきたのだけどそんなことは気にせずに、袋の中にねじ込んだ。

「リュックが悪くなるかもしれないけれど、しょうがないよ」

村中さんにビニールを渡されたセツコさんは一瞬だけホッとした顔をした。だけど、また新たな問題を発見したらしく、細い目がさらに鋭くなった。

「こんなリュックとハンカチがぐしゃぐしゃになったビニールを持って帰ったら変な人に思われるじゃない」

「ゴメンゴメン。僕が持つよ」

「アンタでもワタシでも同じよ。どうしてそんなことが分からないの。帰りには電車に乗るのよ。横浜駅で乗り換えるんでしょ。こんなの持って歩けないじゃない」

僕はだんだんと自分の水筒が漏れていないか気になってきた。二人とも僕のことなんて気にしてないようなので、リュックを少しだけ開きこっそり確認してみると、フタはちゃんと閉まっていて水も漏れていない。水筒を戻し、リュックをしっかりと閉める。

どうやらビニール袋はモンベルの紙袋の中に入れることで落ち着いたらしい。今度は濡れたズボンをどうするかという問題で盛り上がっている。

「もうほとんど乾いているから分からないよ」

「明らかに色が違うじゃないの。それにニオイがするじゃない」

「じゃあ、ユニクロで適当に買おうよ」

「そんな無駄遣いしたくないわ」

「あ、いいこと思いついた。僕が買ったズボンを履いて帰ればいいんだ。ベージュのチノパンだから君が履いても変じゃないよ」

「変に決まってるじゃない。ブカブカよ」

「ベルトをきつくすれば大丈夫だよ。ねえ、変じゃないですよね」

「へえ、まあ、そうですね」と、突然話を振られたことに驚きながら返事をした僕は、二人の体を改めて見た。ベルトの上に腹の肉が乗った小太りの村中さんと、小柄な上に服を着ていても骨格が分かるくらい痩せたセツコさんでは、ウエストにかなりの差があるはずだ。

「最近は太めのパンツが流行ってますから問題ないと思いますよ」と言いながら、僕は太めのパンツを履いた女性が周りにいないかとキョロキョロしたのだけど、都合のいいサンプルはいない。スーツ屋の向かいにある小さな雑貨屋の店員の下半身はカウンターに隠れているし、壁の向こうをのぞいてみても、ちょうど出入り口付近にいたユニクロの店員は細めのジーンズを履いている。

「そんなワケないでしょ。アナタだって細いズボンを履いているじゃない」

「本当にオシャレな人は太いズボンを履きこなしていますよ。僕だってそろそろ太めに乗り換える予定です」と、ユニクロのスリムフィットチノを履いている僕は苦しい言い訳をした。

「アンタはさっきから適当なことばっかり……」

セツコさんが発言を止めた。何かを見つめているようだ。僕もそちらをのぞいてみると、ユニクロの方からこちらへ向かってくるオシャレで美人な女性二人組が、どちらも太いズボンを履いている。一人は太めのチノパンをロールアップして履いていて、もう一人は太めでボルドーのコーディロイのパンツを履いている。そうパンツ。ズボンじゃなくてパンツだ。僕には二人の後ろ姿が神々しく見えた。セツコさんも太いパンツが流行っていることを渋々認めたようだ。

「斉藤君の言う通り太いズボンが流行ってるんだね。じゃあ、僕はズボンを取ってくるよ。もう裾上げも終わっただろうしね」

村中さんはそう言うと立ち上がり、ユニクロへ行ってしまった。

さて、セツコさんと二人で何をして過ごせばいいのだろうと考えていると、セツコさんの方から「どうして太いズボンなんかが流行ってるの。ダボッとしてみすぼらしいじゃない」と話題を提供してくれた。

「どうしてでしょう。確かに太いズボンは着こなすのが難しいですよね。それに対して、細いズボンはバランスが取りやすい。黒で細めのズボンなんて何にでも合いますからね。でも、オシャレに自信がある人は難しい服を着こなすことで、自分のセンスをアピールしたいんじゃないですか。

それに最近は、特に男性はみんな細いズボンを履くようになりましたからね。みんなとちょっと違うことをする人がオシャレだとみなされるのだから、今はむしろ太いズボンを履く少数派こそがオシャレなんですよ。もちろん、みんなが太いズボンを履くようになったら、オシャレな人は細いズボンをまた履くんじゃ」

「もう、うるさいわねえ。そんなこと聞いてないわ。ワタシはイヤなのよ」と言うと、セツコさんはズボンのポケットからスマホを取り出し、操作をはじめた。

僕は自分がファッションについて長々と語っていたのが急に恥ずかしくなった。オレはバカか。脇の下にまた汗をかいてきた。このコートは脱いでしまおうか。でも、二人から逃げられそうなタイミングを、コートをまた着るという動作のせいで逃す可能性がある。そもそも僕たちはこんなに長々とベンチを占拠していていいのだろうか。周りの店の店員から文句を言われるかもしれない。実際にはユニクロやスーツ屋からはこのスペースは見えないし、僕たちを監視できる位置にある雑貨屋の一人しかいない店員は半分寝てしまっている。でも、注意されなかったとしても他のお客にとって迷惑であることは確かだ。僕はもう十分に休んだのだから、進路相談が終ったらすぐにここから去らないと。

結論:僕はコートを脱ぐべきではない。

考えがまとまった僕は、気分転換に水筒の水を一口飲むことにした。フタを開けて水を一口飲むという予定通りに水を一口飲んだのだけど、リュックに水筒をしまいかけたところで物足りなさを感じ、結局水をもう二口飲んだ。そして、フタとリュックをしっかりと閉めた。そんな僕の様子は気にせずに、セツコさんは背中を丸めてスマホを見つめ続けている。僕もスマホで時間を潰すことにしよう。

ホームボタンを押すと「17:34」と表示された。新着メールはない。LINEやFacebookにも通知はない。Twitterを見る。色々な画像や情報がある。トイレが全ての部屋とつながっている間取り図。オタクをバカにしている女子高生をバカにする。伊勢丹のクリスマスのポスター。ビール瓶は本来とても硬く、映画で使われる割れやすいアレは撮影用らしい。実験動画もある。おじいちゃん、おばあちゃんとの昔話。身長が百七十センチメートル以上ある女性の悩み。ベルギー大使館が親切。ファンよりもアイドルの方が多い。おしっこを我慢している恐竜の絵。世津子さんはスマホを睨んでいる。ヤフーニュースを見る。紅白の出場者が決まったらしい。安室奈美恵が出ないことが一番の注目点のようだ。コメント欄には「紅白なんて見ない」、「今の紅白には何も価値がない」、「ガキ使を見る」、「AKBグループとジャニーズとLHDが多すぎ」、「朝ドラの主題歌を歌った桑田佳祐に振られたのかよ」、「まったく魅力がない」といった否定的な意見が多い。日本ハムの栗山監督が中田翔の残留を喜んでいる。サッカーのワールドカップ・ロシア大会に参加できない強豪国で大会をする計画があるらしい。

目が疲れてきた僕は、首をひねり窓の向こうを見た。日が落ちてさっきより暗くなったけれど、それでも幅の広い歩道上にいる人々の動きがぼんやりと見える。コートの襟の立たせ方やメガネをかけているかどうかくらいの判断なら、街灯の下にいないときにも十分に可能だ。この辺の夜の暗さは、様々な照明のせいで、田舎で体験するような本当の暗闇ではないからだろう。少し視線を上げれば、歩道の向こうにあるオフィスビルなんて、ほとんどの階が照明をつけていることが分かる。人の姿までは見えないけれど、今日が平日だということを思い出す。ビル群のさらに上方にはランドマークタワーがそびえ立っていて、星や飛行機が輝いているはずの空はその後ろにかすかに見えるだけだ。ここは二階だから、周りの高いビルが空を隠してしまっている。もちろん、僕がもっと高い場所にいて、明るい空を見ることができたとしても、何も感動は無かっただろう。

白い袋を持った村中さんがユニクロから出てきたことに気づいた僕はスマホをズボンの右ポケットにしまった。

「ほら、もらってきたよ。これに着替えて」と、村中さんは白い袋を顔の高さまで持ち上げながら呼びかけた。セツコさんはスマホから視線を上げた。

「これを持ってて」

「これ?」

「これよ」と言いながらセツコさんは右手に持ったスマホを振った。「ああ、了解しました」と笑顔で言った村中さんはスマホを右手で受け取り、左手に持った白い袋を渡した。

「トイレはどこにあるの」

「この通路の奥にあったはずだよ」と、村中さんはユニクロと逆方向へ右手のスマホを向けた。

「ちょっと。変な使い方しないでよ。ポケットに入れて触らないで」

「ゴメンゴメン」と言いながら村中さんがコートのポケットにスマホをしまったのを確認すると、セツコさんはトイレのあるらしい方向をじっと睨み、「表示が何もないじゃない。本当にアッチなの」と叫んだ。

その声に応えるかのように、「オレがオベリスクの審判で正義を執行する」という叫びが聞こえてきた。「審判」じゃなくて「神剣」かもしれない。叫んでいるのはトイレがあるらしい方向からこちらへと走ってくる、黄色いスウェットを着た少年だ。ユニクロですれ違った彼だろう。顔は見なかったけれど両腕を引いた走り方に憶えがある。

「モンスターを二体リリース。いくぜオベリスク。ゴッドハンドクラッシャー」

「オベリスクですか。素晴らしい。君はその歳で古代エジプトに興味があるのですか」と、村中さんが突然大声を出した。僕は驚き村中氏のことを見た。目を大きく開き、両手を大げさに広げている。少年も急停止し、村中氏の方を向いた。僕ならヒザを痛めそうな止まり方だ。

「最近の子供は勉強しないと聞いていましたが、こんなところに希望があるじゃないですか。うれしいです」と言いながら村中さんは少年に近づき、握手をしてほしいのか手を差し出した。少年はその手を避けるように後ろに一歩下がった。

「どうして君は古代エジプトに興味を持ったのかな。オベリスクは神殿の門前に立てられた記念碑、でしたよね。あれ、違ったかな。おじさんもちゃんと勉強しないと」

少年は怯えた目で村中さんを見つめている。おそらく、彼の叫んでいた「オベリスク」や「ゴッドハンドクラッシャー」という単語は、「遊戯王」のマンガ、アニメ、カードゲームから学んだものだろう。最近は新シリーズが始まったし、旧作の再放送もしている。彼は古代エジプトのことなんて何も知らないはずだ。

だけど、僕は村中氏にその事実を説明して少年を助けることはしない。面倒くさいというのが一番の理由だ。それに加えて、フロア内を走り回る少年に罰を与えたいという気持ちもある。君が変なおじさんからエジプトについてのよく分からない質問を受けて泣きそうになっているのは、走り回って人に迷惑をかけたのが原因だ。オベリスクの審判で正義を執行されているのは君なんだ。お前はそのことを理解しているか。

少年の目が潤んできた。早く涙が出ないかと期待していると、「もうそのくらいにしてあげなさい」という声が聞こえてきた。いつの間にか立ち上がっていたセツコさんが、僕の前を通り、村中氏と少年の間に入った。

「分からないの。この子はエジプトになんか興味はないのよ。テレビかなんかでたまたま聞いたオベリスクって響きが気に入ったから叫んでいただけよ。ねえアンタ、お母さんはどこにいるの」

セツコさんが少年にかけた声は、今はじめてセツコさんの声を聞いた人には冷たい印象を与えるかもしれないけれど、僕が知る中では一番優しい声だった。安心して涙が出そうになるのをこらえた少年は、トイレの方向へ首をひねり、何かを力強く指さした。僕もそちら顔を向けると、髪を尻くらいまで伸ばした女性が、小走りでこちらへ向かって来ている。

「あれがお母さん。心配しているみたいだから行ってあげなさい」

セツコさんに背中を押された少年は、お母さんに向かって走り出した。微笑みながら少年を見送ることを期待していたけれど、セツコさんは無表情で、鋭い目で、少年を見つめている。少年も飛びついたりはせず、減速しながらお母さんと合流した。お母さんは一瞬だけ村中夫婦の方へ視線を向けたのだけど、文句も言わず、感謝もしなかった。

親子が通路に入り見えなくなると、セツコさんは「じゃあ、私も着替えてくるわ」と言い、トイレの方へ歩き出した。村中さんは笑顔のまま、「ちょっと緊張しているだけだよ。エジプトに興味がないなんてありえない。だってオベリスクを知っているんだよ。ああ、もったいない」とか、ずっと文句を言い続けていた。

 

 

2018年11月28日公開

© 2018 佐藤相平

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