梶井少年記 第6章 貸し出し

少年記(第8話)

永夜 はまか

小説

460文字

これは、 梶井 宇宙と老人の2年間の本の貸し借りの様子である。

少年が中学3年生になるまで、老人による週10冊の本の貸し出しは続いた。
時には、それは漫画に変わることもあった。

ある時は、10冊の小説が、
手塚 治虫の『火の鳥』になったこともあった。
渋々読んだ少年であったが、「復活編」の「ロビタ」という話は少年の大好きな話になったし、オチには唸ってしまった。

 

またある時は、映画を渡されたこともあった。
例を挙げれば、老人と話している時に、老人が、
「おまえは本当の格好良さをわかっておらん」
という訳の分からないことを言い出したかと思うと、
「これを観なさい」
といって、黒澤 明の監督作である『用心棒』と『椿三十郎』を渡された。
どうせ古臭い時代劇だろうと思いあまり気が進まなかったが、少年は『用心棒』を観てみて、数秒でこう思った。
「こいつ、歩き方からめっちゃかっこいいやんけ」

 

結局、少年は「桑原 三十郎」及び「椿 三十郎」に魅了され尽くていた。
その後、少年は名前を聞かれるたびに
「あれ」をやることになるのだが、
その話はまた今度・・・・

2017年7月7日公開

作品集『少年記』第8話 (全21話)

© 2017 永夜 はまか

読み終えたらレビューしてください

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


この作品にはまだレビューがありません。ぜひレビューを残してください。

破滅チャートとは

この機能は廃止予定です。

タグ

この投稿にはまだ誰もタグをつけていません。ぜひ最初のタグをつけてください!

タグをつける

タグ付け機能は会員限定です。ログインまたは新規登録をしてください。

作者がつけたタグ

実験的 純文学

"梶井少年記 第6章 貸し出し"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る