梶井少年記 第5章 老人の返事

少年記(第6話)

永夜 はまか

小説

566文字

老人から借りた10冊の本を返しに行った少年。
少年で語った本の感想に対する、老人の返事とは?

 

少年は結局、土曜日に本を返しに行った。(老人の都合を考える力など、少年にはなかった)
まあしかし、老人も暇を持て余していたらしく、少年が家に来たことを喜んだ。

 

前回と同じような流れになり、お茶を飲んでいると、向かいに座っていた老人が、
「本はどうじゃったか」
と尋ねたので、少年はそれぞれの本の感想を老人に述べた。

 

少年が全てを話終えた後、黙ってそれを聞いていた老人はこう言った。
「おぬし、中々に話が上手いな」
今まであまり褒められたことがなかった少年は照れて、顔を真っ赤にしてしまい、老人にからかわれた。

一通り少年をからかい終えると、老人は、意外なことに
「よし、ではおぬしに、わしから『檸檬』をプレゼントする」
といった。

 

「ええ〜 それなら『希望の国のエクソダス』を下さいよ」
「どうせそれは自分で買うつもりだったじゃろ」
「うっ」
図星であった。少年はもともと『希望の国のエクソダス』は買うつもりでいた。
しかし、『檸檬』については、この時老人に貰わなければ2度と読むつもりはなかった。

 

結局少年は『檸檬』を持って帰ることにした。

 

その後、老人がまた新たに10冊の本を持って来たので、少年はそれも持って帰ることになった。

 

2017年7月2日公開

作品集『少年記』第6話 (全21話)

© 2017 永夜 はまか

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