ハードモードのゴング

シュウ

小説

737文字

親父が呪いを残していきなり消えた。親父は消えたけどおっさんが二人きて、モヤモヤと借金が残った。

嘔吐物なんて大して汚くもないし、糞を漏らしたってなにも問題はない。俺らは踊って歌う、ただの虫けらだ。
親父が消えてから一週間が経った。姉が生まれて間もない頃、母乳のでない母をもつ姉の生命線である粉ミルクのお金を麻雀に注ぎ込んだ親父のやることだから驚きもしない。だからって、見ず知らずのおっさん二人に囲まれて「お父さんはどこ?」って聞かれるのはさすがにビビるぜ、ファック。

 

部活帰りの多感な少年に、どこから見ても不良なおっさんがさらに問い詰める「君のお父さんを探してるんだよね〜。連絡とれないかな?」ってさ。知ってたとしても教えねーよクソッタレ!まぁ、知らねぇけどな!

 

現場仕事のじいちゃんの貧しい家庭で育った親父は、小さい頃から貧乏でハングリーさと反骨精神だけはいっちょまえだった。
小学生の頃に高学年のぼんくらと喧嘩して負けた時は「勝つまでやれ」と激をとばされたし、喧嘩ばっかりする僕を注意する先生には「男が喧嘩してなにがわりーんだ」と学校に殴り込みにいくとクダをまくありさまだ。
おかげさまで僕は親父の英才教育をしっかり受けて、小学生の頃からちまたではちょっとした有名人だ。

 

「あの子とは遊ぶな」
聞こえなくても、聞こえてる。マジファック。

 

中学生になると敵は増えるし強くなる。多感になるし、両親は別れるし、中学校の友達にはハブられるし、こりゃーもうどうしようもねえわ。

 

そんな時に親父が消えて、代わりに二人のおっさんがやってきた。なんだこれ。どこ行ったんだよ、クソジジイ。勝つまでやんじゃねーのかよ。

 

強くてニューゲーム?虹の剣はどこだよ、ファック。そうしてハードモードが始まった。

2016年9月25日公開

© 2016 シュウ

読み終えたらレビューしてください

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


4.0 (1件の評価)

破滅チャートとは

この機能は廃止予定です。

タグ

この投稿にはまだ誰もタグをつけていません。ぜひ最初のタグをつけてください!

タグをつける

タグ付け機能は会員限定です。ログインまたは新規登録をしてください。

作者がつけたタグ

実験的

"ハードモードのゴング"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る