サカナ

南沢修哉

小説

5,943文字

学校の男子生徒はみんな佳子と性交したがっていた。彼女は美しかった。黒い髪、巨乳、柔らかい肌、お尻のかたちは完璧だった。佳子にはサカナというあだ名で呼ばれる友人がいた。二人はいつもいっしょだった。十六歳になった。彼女たちの身体つきはすでに女性らしくなっていた。サカナは佳子がエロティシズムについて積極的に学ぶことを望んだ。佳子は性教育のビデオを見ることさえ恥ずかしがっていたので、思いきって実際にエロティックな体験をしてみてはどうかとサカナは提案した。佳子は自分がそういう行為に興味があることをサカナにこっそりと告げた。

サカナは男子生徒を見つくろった。佳子にエロい行為を教えるのにふさわしいイケメンだ。この学校ではみんな佳子と性交したがっていたが、サカナのお眼鏡にかなう者は一人しかいなかった。親友の悠人である。彼は学校でも一二を争うイケメンだった――アブノーマルな行為に興味を持っているという事実を別にすればであるが。いつだか悠人はサカナとの変態行為を望んだが、彼女はそれを拒んだ。そのため佳子のためにフェラチオの実験台になってほしいとは頼みにくかった。彼は交換条件としてサカナとの変態行為を求めてくるにちがいないからである。

それならそれでべつにいいか、などと考えているうちに、彼女は悠人のところにきていた。誰もいない廊下で、悠人は次の授業に使う教科書をロッカーからつかみ出しているところだった。サカナは彼を見つけ、その背後に素早く近づいた。彼の背中をぎゅっと抱きしめた。

「やあ。サカナ。どうした?」

「お願いがあってきたんだ」

「なんだよ。言ってみなよ」

「うん。でもきみは快諾することになるよ」

「どういうこと?」

サカナは悠人の肩をつかんで振り向かせた。腰に手をまわした。いやらしい手つきでお尻をなでまわした。

「お願いをする前にいいことをしてあげる」

そう言って彼女はくすくす笑いながら太ももに手をすべらせて激しく揉みしだきはじめた。

「こうされるのをずっと望んでいたでしょ? きみの身体は何て答えるかな?」

「冗談はやめてくれよ」

「本気だよ」

「わ、わかった。じゃあ、きみのお願いを言いなよ」

「いまは私がお願いする番じゃない。きみが私にお願いするんだよ」

彼女の片手が悠人の股へと伸びていった。制服の上からペニスに触れた。それをゆっくりと握りしめた。

「うっ……」

「手でされるのは嫌い? つづけてほしい?」彼女は柔らかい声で言った。

「つづけてくれ」

ズボンのジッパーを下ろした。彼のペニスを引っぱり出した。すでに硬かった。自分の手のひらに唾を吐いた。それを亀頭になすりつけてしごきはじめた。

「見なよ。私の手がきみの陰茎をしごいてる。唾液で亀頭がべとべとだよ。悠人、興奮してこない?」

「サカナ、いいよ」

「知ってるよ。でもいかせてほしいなら私のお願いを聞くんだよ。約束だよ。いい?」

「うん」

「いい子」

手でするだけでは足りないと思った。彼を自分の隣に座らせた。むしるように左手でペニスをつかみなおした。右手の指で陰茎小帯をつねった。これでも足りないだろう。彼女はときどき卑猥な言葉を耳もとで囁きながら彼の首にキスをした。悠人は陰嚢に精子を押しとどめるので必死だった。彼女はもっと悠人の下半身で遊びたかった。ペニスに顔を近づけた。唾液がなくなるまで唾をかけた。親友のペニスをあたたかい唾液でたっぷりと湿らせたあとで、彼女はふたたび彼の背後にまわって跪いた。うしろから股へと手を伸ばし、ペニスをしごいた。反対の手で彼の太ももをさすった。小悪魔的なほほ笑みを浮かべながら、彼女はペニスを激しくしごいた。悠人はひどく敏感になってふるえた。

「ああぁっ、サカナ」

「うん? どうしたの?」

「い、いきそうだよ」

「もういっちゃうの? 早くない?」

「サカナ!」

「しーっ」彼女は太ももにキスしながら言った。「いいよ。いくところを見ていてほしいんでしょ?」

「う、うん!」

「ふふふふふ。ほら、よく見えるようにきみの股間に顔を近づけるよ」

「い、いくよ、サカナ!」

「いいよ。ぜんぶ出していいよ。私に見せてよ」

その言葉とともに彼はオーガズムに達した。サカナがしごく手の中で何度もひくひくと痙攣するペニスは、たくさんの精液を解き放っていた。彼は昇天した。

「すごいよ! いっぱい出てくるよ!」

彼女はうっとりとほほ笑みながら言った。悠人が派手に絶頂に達するところを見て興奮していた。太ももにふたたびキスをした。そして彼のペニスが吐き出したおびただしいザーメンに目を奪われた。ペニスをしごきつづけた。その行為を愉しみはじめていた。もっとつづけたいと思った。

「もうおしまい?」

「うん。いきすぎて疲れたよ」

「あ、ちょっと、誰かきたみたい。ここを離れたほうがよさそう」

「床の精液はどうしよう?」

「放っておきなよ」

「見つかったらどうするんだよ」

「誰もきみの精液だなんて思わないよ。ついてきな。きみは賢者タイムを早く終わらせたほうがいい」

二人は生徒会室に入った。サカナは悠人に興奮飲料を与えた。賢者タイムを終わらせて佳子にエロティックな行為を教えさせるためだ。そのためには勃起したペニスが必要である。

「さて、それじゃあ私のお願いを言うよ。よく聞いてよ。いまからきみのペニスが佳子の口に入るところを見せてもらうよ」

「え?」

「さっき約束したでしょ? 忘れたの?」

「わかった。でもどうしてそんなことを?」

「うんうん。佳子はもうお年ごろなんだよ。エロについて興味を持ってもおかしくない。私はエロい行為をたくさんたくさんあの子に学ばせたいのよ。それできみを呼んだってわけよ」

「でもなんでぼく?」

「きみ、鈍いよ。わかるでしょ? 私をムカつかせたいの? きみを全面的に信用しているからだよ。信用していなければ頼まないよ。彼女にフェラチオを教えられるのはきみしかいないんだよ」

「やるよ。言うとおりにやるよ」彼はサカナの頬にキスをした。「ぼくにできることはなんでもするよ。だからもう一つぼくのお願いを聞いてね」

彼はサカナの胸をつかんだ。彼女を自分のほうに引き寄せた。彼は意味ありげにほほ笑んだ。

「かわいい顔をしてみせて」

「なんで?」

「いいから、してよ」

彼女は言われたとおりにかわいい顔をつくった。仔犬のような目をしてみせた。悠人は彼女に寄りかかった。口唇にキスをした。二人の口が離れると彼女はふつうの顔に戻った。

「何するの」と彼女は言った。

「きみの口唇の感触をたしかめたかったんだ」

「あと少しで佳子がくる。ちゃんとやってね」

「もちろん」

「佳子がくるまでに興奮飲料を飲んでおいてよ。そうだ。あと一つ訊き忘れていたことがあった。きみの尻の穴はきれい?」

「何?」

「たしかめてあげるよ」

彼女は悠人の下着に背後から手を突っ込んだ。中指を尻の穴に入れた。

「うううっ、サカナ!」

「静かに。こうすると勃起するのは知っているんだよ。きみも好きでしょ?」彼女は早口で言った。

「うううっ、あああぁぁっ!」

「ほら、勃った。これで愉しめるよ」

「愉しんでいるのはきみのほうだろ」

サカナは佳子があらわれるまで彼の腸壁を指で刺激しつづけた。しばらくするとサカナの電話にメールが入った。

「佳子だ。あと少しでくるみたい」

彼女は尻の穴から引き抜いた指を自分の口の中に突っ込んでぺろぺろとなめまわした。アヌスに入れていた指をしゃぶっている彼女を見て、悠人はすっかり閉口していた。

「これは私からの特別サービス」

「そう」

「佳子が入ってきたら、優しくしてあげるんだよ」

「もちろん」

「ああ、もう一つ忘れていた」彼女はズボンの股間をつかんだ。「オーガズムがきて射精するときはさあ、よく聞いてね、精液を佳子の口に残さず注ぐんだよ。あの子の身体が精液で完全に覆われるくらい射精しつづけること」

「わ、わかった」

「いい子」

佳子があらわれた。彼女はサカナにキスをした。隣でその様子を見ていた悠人は官能を刺激された。二人の女子生徒は互いに口唇を重ねてキスしていた。それは彼女たちのいつもの挨拶だった。

「佳子、今日はきみに最高のイケメンくんを紹介するよ。悠人だ」

「やあ」

「悠人くん、はじめまして。急に呼び出して迷惑だったね……」

「いや、そんなことないさ……。会えて光栄だよ」

彼はぎこちなく答えた。

「じゃあ、みんな揃ったからはじめよう」

「サカナ」佳子がサカナを呼び止めた。

「何?」

「野外でしない? 屋上で」

「何だって?」悠人は訊き返した。

「耳がおかしくなったかな。佳子が屋上でフェラチオしたいと言ったように聞こえたけど」

「大丈夫よ。誰も見てないわ。授業中だし」と彼女は言った。

「なるほど。そのほうがいいかもね」

サカナは二人を連れて屋上に向かった。すぐそこだった。晴れていた。彼女は佳子を悠人の前に立たせた。

「さて、いまから悠人がきみのおっぱいを揉んで気持ちよくする。佳子は例のやつをやるんだよ。いい?」

「いいわ、サカナ。例のやつね」

サカナは悠人の両手をつかんだ。彼の手を佳子の胸に押しつけた。

「まさぐって感じさせていいよ」

サカナの許可が下りた。彼は佳子の乳房を静かに揉みはじめた。サカナは彼の隣に立ってズボンの上から股間を上下にさすっていた。悠人が愉しんでいる姿を見て、彼女は佳子の胸に手を伸ばした。シャツのボタンを外した。彼女はブラをつけていなかった。悠人は彼女の乳房を直にまさぐった。

「とてもいい触り心地だよ」

「でしょ?」

「サカナ、あなたもシャツの前を開けたら? 彼はあなたのも触りたい筈だわ」

「そうなの?」とサカナは言った。

彼女は佳子の隣に立ってシャツのボタンを外した。

「どう? ぼーっとしてないで触っていいんだよ。触りたいでしょ?」

彼はすぐさまサカナの胸に手をやった。二人の乳房を狂ったようにまさぐりはじめた。

「わかった。もういいよ。佳子、彼の前に跪いて」

そう言ってサカナは悠人の背後にまわった。佳子は言われたとおり跪いた。サカナは彼の下着を脱がせた。

「うわあ! 大きい!」

佳子が叫んだ。

「ふふふ、そんなに驚くことはないよ。何度かしゃぶればすぐに見慣れるよ」と言ってサカナはウインクした。

「……」悠人は閉口していた。

「佳子、口を開けてみな。舌を出して悠人の亀頭を口に入れるんだよ。さあ、やってみな」

「わ、わかったわ」彼女はペニスをそっと口で包んだ。

「いいよ、いいわよ、溶けかけたアイスキャンディーみたいになめるんだよ」

「わかった」

彼女はペニスをしゃぶりはじめた。悠人はふたたび気持ちよくなっていた。ペニスは硬さを取り戻していた。佳子はフェラチオをつづけた。サカナは彼の背後から陰嚢を弄んでいた。

「いいよ。悠人は気持ちよさそうだよ」

佳子は一寸顔を上げてほほ笑んだ。またペニスを口に咥えた。

「佳子、咥えたままで口を開けてみな」

「ん?」

サカナは隣から彼のお尻を押した。そのままゆっくりと佳子のほうへ近づけた。

「佳子、彼の精液がぜんぶ出るまで口を開けているんだよ」

「あううぅっ!」

「うふふ。見なよ。悠人はいくところを見られるのが好きなんだよ」

サカナは佳子の頭に手をやった。彼女の頭をペニスのほうに押しつけた。

「最初はゆっくりやるんだよ。悠人、気持ちいい?」

「うん。最高だよ」

「佳子、もっと深く咥えてあげな。口は開けたままだよ。そう。いいよ。ねえ悠人、彼女の咽喉はどう?」

「うん。深く入れてもぜんぜん嘔吐かないんだ。ペニスが好きなんだね」

「佳子はディープスローターの才能があるよ。そう思わない?」

「?」佳子は不思議がっていた。

「うん」

「もっと自分で動いて彼女の咽喉を犯していいよ」とサカナが言った。彼の頬にキスをした。

悠人は佳子の頭を乱暴につかんだ。自分で腰を動かして狂ったように咽喉の奥を犯しはじめた。

「すごいよ佳子、私、こういうのが見たかったの」

佳子がイラマチオをされる姿を見てサカナは興奮していた。自分もその輪に加わりたいと思った。彼女は悠人の背後に跪いた。彼の尻を押し拡げ、尻の穴をなめはじめた。アヌスで快感を得た悠人は、いっそう激しく腰を動かした。彼女は尻の穴をなめながらけらけらと笑っていた。佳子は売女のようにペニスを咥えつづけていた。やがて悠人の射精がはじまった。彼のうめき声を聞いたサカナは、間もなくそれがくると察した。射精がはじまった瞬間、悠人は自分の精液がぜんぶ出てゆく感覚に打たれた。あっという間に彼女の口の中を満たした。やがてペニスを含んだ口の端から洪水のように精液があふれてきた。佳子の大きな乳房にどろどろと滴りはじめた。サカナはなおも尻の穴をなめていた。悠人の射精が完全に終わると、彼のお尻にキスをした。そしてゆっくりと離れた。すっかり淫らな気分になっている彼女は、今度は佳子のほうへ近づいた。二人はいちゃいちゃと抱き合ってキスした。佳子は彼の精液をサカナに口移しした。サカナはうっとりした表情でしばらくそれを味わっていた。最後にはそれを飲んだ。悠人は夢でも見ているような気分になった。

「佳子、どうだった?」サカナが訊ねた。

「うん。よかったわ」

「サカナ、ぼくの精液はきみの口の中にあるのかい?」

サカナは彼のほうを見てほほ笑んだ。

「自分できて見なよ」

彼はおそるおそる二人のほうへ近づいた。サカナの口の中を覗き込んだ。彼女は挑発的にほほ笑みながら舌を出し、すぐに閉じてしまった。よく見えなかった。彼女は精液を飲んだのだろう。彼はようやく察した。サカナの顎をつかんだ。彼女は悠人の萎えかけたペニスをつかんで自分の口の中に突っ込んだ。彼女の咽喉の奥に亀頭が接するのがわかった。彼は佳子と同じようにサカナの口でイラマチオをはじめた。長くはつづかなかった。

「二人できれいにしましょう」

佳子はサカナからペニスを奪った。すでにしぼんでいた。悠人も佳子も残念そうだった。

「またいくらでもチャンスはあるよ」サカナはほほ笑みながら言った。

彼らは服を着た。屋上から建物の中に戻った。二人は佳子を部室に送った。彼女は茶道部の部長だった。二人は最初の廊下に戻った。悠人が射精した場所に女子生徒の人だかりができていた。床にこぼれた精液を目にしてまたしてもサカナは興奮していた。悠人をプールの更衣室に連れて行った。そこで何時間も変態行為をした。

2016年8月29日公開

© 2016 南沢修哉

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