岬の黒玉本真珠殺人事件4

西向 小次郎

小説

426文字

近年稀に見るオーソドックスな殺人事件の四章。

「胡垣さんが以前こちらで働いていたと伺いました。」

「伺った?誰に」

「捜査ですので。」

「うちはさあ、町工場なんだよ。元従業員の話ぐらいはするだろうけどさ。何か伺ったとか言われると頭くるよな。」

 

「それはこちら

「で、どうしたの?まさかおれが殺したとか言い出すんじゃないだろうな?」

「何か相談をされたりとか、よく見かける場所があったりだとか、手掛かりが欲しいんです。」

「よくパンクしてたよ。あ、思い出した。アイツの自転車すぐパンクするんだよ。」

「パンクですか?」

「パンクだよ。多分クルマとか持ってねえだろうな。」

「はい、自動車は保有してなかったそうです。」

「いいよ、仏さんの自動車なんて知りたくもねえ」

 

 

「あとは、一回顔出した。辞めてから少ししてかなあ。別に来なくていいよって言ったんだよ。それくらいかなあ。」

「ありがとうございます。すみません、お時間をおとりしまして。」

「大丈夫?まあ、また何か思い出したら」

 

♪.

2025年6月16日公開

© 2025 西向 小次郎

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