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漱石・芥川・太宰ら文豪の手紙100点が集結 高崎で「愛の手紙」展

群馬県立土屋文明記念文学館に、名だたる文豪たちの直筆書簡約100通が大集合している。愛する人へ宛てた手紙や家族に宛てた手紙など、作品のイメージとはまた違った作家の一面を味わえる貴重な機会といえるだろう。

群馬県高崎市にある県立土屋文明記念文学館は、企画展「愛の手紙-文学者の様々な愛のかたち」を開催中だ。本展では、誰もが知る文豪たちの手紙ばかりが集められており、展示されている資料は約100点にものぼる。文豪による自筆の手紙がこれだけ一堂に会するのは、群馬県内では初のことだという。会期は2017年9月18日まで。

今回の企画展の特徴は、「誰に宛てた手紙か」という視点から三部構成とされている点だ。第一部は「愛する人へ」と題され、半井桃水が樋口一葉に宛てた手紙や谷崎潤一郎が根津松子に宛てた手紙、太宰治が山崎富栄に宛てた手紙などが紹介されている。第二部「妻へ」では、夏目漱石、有島武郎、芥川龍之介によるそれぞれの妻宛ての手紙が展示中だ。そして第三部「家族へ」は、石川啄木が妹に宛てた手紙や与謝野晶子が子供に宛てた手紙などが目玉となっている。

加えて見逃せないのは、手紙とともにそれぞれの作家たちの原稿や愛用品なども紹介されている点だろう。作品で見せる文章とプライベートな手紙で見せる文章との違いからは、文豪たちの生身の人間としての姿が浮かび上がってくるに違いない。

なお、本展で紹介されている資料の約7割は、東京の日本近代文学館が所蔵しているものだ。群馬まで行くことが難しいという東京近郊の人は、また別の機会を待ってみてもよいかもしれない。