はめにゅー

学研『近現代日本の文学』全20冊無料配信中 青空文庫にない作品も

昭和40年代に人気を博した学研『現代日本の文学』を電子書籍化した『近現代日本の文学』シリーズ全20冊が、2017年8月31日(木)までiBooks Storeで無料配信されている。文豪への入門編としては最適なので、夏休みの読書にいかがだろうか。

明治から昭和までの文豪の代表作をあつめた電子書籍『近現代日本の文学』シリーズが、iBooks Storeにおいて期間限定で無料配信されている。シリーズは全20冊で構成され、二葉亭四迷から谷崎潤一郎まで計32名の文豪がカバーされた。配信元は学研のグループ会社であるブックビヨンドで、無料配信期間は2017年8月31日(木)までとなる。

『近現代日本の文学』シリーズは、昭和40年代に学研から刊行されていた文学全集『現代日本の文学』をベースに編集されたものだ。当時の全巻が網羅されているわけではないが、複数の作家がまとめられている巻においてはその組み合わせが踏襲されており、各巻とも総文字数はほぼ同程度に収まっている。かつての文学全集をそのままの構成で電子化したものだと考えて問題ないだろう。

なお、今回収録された32名の作家はいずれも死後50年以上が経過しており、著作権はすでに消滅している。つまり、わざわざこのシリーズをダウンロードしなくても無料で彼らの作品を読む方法はいくらでもあることになる。

しかし『近現代日本の文学』シリーズに価値がないのかというと、そうではない。たしかに青空文庫ではもっとたくさんの作品を閲覧することができるが、初心者が軽い気持ちで読むにはあまりにリストが膨大だ。やはり入門編としては代表作から読むのが適しているし、ましてや学研によるセレクトなのだから、信頼度はお墨付きといえる。夏休みに子供に読ませるには、内容的にも分量的にも最適の文学全集ではないだろうか。

加えて、今回の電子書籍にはまだ青空文庫にデータが上がっていない作品も複数含まれている。なかには紙の本にもほとんど所収されていないような作品もあるため、熱心なファンにとっても新たな発見があるかもしれない。

現在のところ、無料期間が終わったあとの販売価格については発表されていない。すぐに読むかどうかはさておき、少しでも興味のある人はとりあえず今のうちに全20冊をまるごとダウンロードしておこう。