はめにゅー

和泉元彌によるシェイクスピア新作狂言の会が開催。

若者には分からないだろうが、ある年齢より上の人には知名度抜群の狂言師「能楽狂言方和泉流二十世宗家(自称)」和泉元彌によるシェイクスピア新作狂言が栃木県総合文化センターで初上演。

「能楽狂言方和泉流二十世宗家(自称)」和泉元彌によるシェイクスピア新作狂言が栃木県総合文化センターで上演される。本公演のプログラムにあるシェイクスピア新作狂言「テンペスト」は、和泉元彌が作・演出・監修を務める完全新作の初上演となる。

 

シェイクスピア狂言とは何ぞや。あたかもアマチュア劇団が好みそうな言葉面ではないか。おふざけか。と、調べてみると1952年に片山博通によって、シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房』を翻案とした『二人女房』、同年同時期に三宅藤九郎による『ぢゃぢゃ馬馴らし』が公演されたのを始まりとするらしく、思っていたよりも歴史が古く、真面目なものであった。現在までにシェイクスピア作品を翻案とした狂言は数多く創作されているようである。

 

 

特に和泉元彌の父、「和泉流十九世宗家」和泉元秀はこれまでに「じゃじゃ馬馴らし」、「夏の夜の夢」、「十二夜」、そして遺作となった「ハムレット」の4作のシェイクスピア狂言を創作し、英国での上演も成功させた第一人者である。

 

そしてその第一人者の息子「能楽狂言方和泉流二十世宗家(自称)」和泉元彌による初のシェイクスピア狂言が完全新作としていよいよ上演される。僕らの世代にとってはもっとも有名な狂言師である和泉元彌は、現在も精力的に活動しているようだ。本来ならもっと注目されても良いようなものだが、本当に久しぶりにその名前を見た気がする。

 

狂言の世界は600年の歴史を誇りながら1906年にはアンデルセン童話『裸の王様』を翻案とする狂言『衣大名』が杉谷代水の手によって上演されたり、シェイクスピア狂言が生み出されるなど、伝統芸能にはあまり見られないような懐の深さを感じる。しかしそれもお家騒動には生かされないようである。現実の悲喜劇は舞台のようにはいかないのだ。