としまえんに現在ある回転木馬は、1907年にドイツで製造されたものだ。スペイン語で「黄金郷」を意味する「エルドラド」の愛称で親しまれ、ヨーロッパ各地やニューヨークの遊園地で活躍したあと1969年にとしまえんが購入、以来40年以上にわたりとしまえんのシンボルとして愛されてきた。今年で生誕110周年を迎えるにあたり、としまえんでは積極的なプロモーションを行っている。

作成されたイメージポスターでは、エルドラドがアメリカで活躍していた時代の「古き良きアメリカ」をイメージしたロゴマークに始まり、同時代に輝いていたマリリン・モンロー、そして実際にエルドラドに乗ったことがあるという第26代大統領セオドア・ルーズベルトも起用された。毎夏恒例となっているプールのポスターにも水着姿のモンローが登場しているほどの力の入れようだ。

世界最古級、そして日本最古の回転木馬とあって、エルドラドは日本機械学会による「機械遺産」にも認定されている。製造当時に全盛だったであろうアールヌーヴォー様式の華麗な装飾には目を見張るものがあり、筆者も初めて目の当たりにした時には「こんなメリーゴーランド見たことないぞ」と感嘆したものだ。時代を鑑みればすべて木製で手彫りだというのも当然といえば当然かもしれないが、それゆえに細部まであくまで繊細で、そして馬の顔、表情もそれぞれ違うというのだから面白い。

としまえんに日本最古のメリーゴーランドがあるということは、今回の広告で初めて知った人も多いだろう。ぜひ間近で見て、乗ってみることをおすすめする。そしてこれからもカルーセルエルドラドは生誕130年、150年、と人々に愛され続けるだろう。