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村上春樹の短篇がバンド・デシネに 第1弾は『パン屋再襲撃』

村上春樹の短篇作品がフランス人アーティストによってマンガ化される。第1弾は6月20日発売の『パン屋再襲撃』で、今後も全9巻の刊行が予定されている。

スイッチ・パブリッシングは2017年6月20日から『HARUKI MURAKAMI 9 STORIES』シリーズを刊行する。これは村上春樹の短篇小説をフランス人アーティストがコミカライズする企画で、全9巻の刊行が予定されている。

フランス語圏でマンガはバンド・デシネ(Bande Dessinée)と呼ばれており、日本のマンガとはまた違う独自の文化を形成してきた。むしろその社会的位置づけは日本以上に高く、「第9の芸術」として古くより批評・研究の対象とされてきたほどだ。80年代以降の日本のマンガ家では、大友克洋をはじめとしてバンド・デシネからの影響を公言している作家も少なくない。

バンド・デシネならではの特徴としては、フルカラーで描かれるのが基本だという点が挙げられる。ストーリーを中心に読まれる傾向のある日本マンガに対して、バンド・デシネはアートとしての側面が強いので、色彩や構図の美しさにこだわりながら時間をかけて制作される作品が多い。今回の『HARUKI MURAKAMI 9 STORIES』も、バンド・デシネらしくフルカラーでの出版となる。

そんなシリーズの第1弾に選ばれた短篇は、1985年初出の『パン屋再襲撃』だ。翻案をJc Deveney、マンガをPMGL(Pierre-Marie Grille-Liou)が手がけているという。海外で映画化されたこともある人気作品を気鋭のアーティストがどのように料理しているのか、春樹ファンならずとも注目だ。