はめにゅー

村上龍の完全新作短編小説を用いた企業広告「山手線、新しい風景の物語」が公開

村上龍が書き下ろしたNTT都市開発の企業広告としての小説「山手線、新しい風景の物語」が公開された。広告として小説を用いることには、どの程度の効果があるのだろうか。

村上龍については、多くを語る必要は無いだろう。天才女子高生小説家・鮎喰響も純文と認めた芥川賞作家である。その村上龍による短編小説を用いたNTT都市開発の企業広告「山手線、新しい風景の物語」が公開された。

NTT都市開発は、2014年4月から2017年3月までの3年間全37回に渡り、村上龍の体験も交えて伝えるエッセイ「都市は生きている」を、新聞広告等で展開してきた。

新企業広告「山手線、新しい風景の物語」はこれまでのエッセイではなく短編小説という新しい形をとることにより、山手線沿線にあるNTT都市開発の所有・管理するビルや街を舞台として、そこに生きる人々の物語を季節感あふれる風景の中で描く小説シリーズとなる。

第1回は「光あふれる春の日」と題し、品川シーズンテラスの春の陽ざしあふれる公園を舞台に、主人公である新社会人の不安と希望の物語を描いている。1年間で全6回の展開予定。詳しくは特設サイトをご照覧あれ。

村上龍というビッグネームによる企業広告としての小説。いまいちピンと来ないのではあるが、どれほどの効果があるのか見ものだろう。これからの小説家は、生きていくためにタイアップの必要が出て来るかもしれない。登場人物がやたらと一企業の製品ばかり愛用していたり、作品のネーミング・ライツを売ったりすることが起きる可能性はあるのではないだろうか。パッと思いつく例としては……『キン肉マン』? マンガならコロコロコミック系などいくらでもありそうなものだが、小説ではまだなさそうだ。