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タイ文学の新星・ヘーマムーンの小説を岡田利規が2018年春に舞台化

2018年春、岡田利規が現代タイ文学をリードする作家ウティット・ヘーマムーンの新作小説を舞台化する。マルチに活躍する作家同士のコラボレーションとあって、どのような舞台になるのか要注目だ。

劇作家であり小説家としても活躍する岡田利規が、タイ人作家ウティット・ヘーマムーンの作品を舞台化する。初演は2018年4月を目標としており、出演者オーディションが現在募集中だ。応募の締切りは4月10日(月)18時(タイ時間)となっている。

ウティット・ヘーマムーンは、1975年生まれの小説家だ。美術系の大学で学んだあと映画の芸術監督を務めるなどしていたが、2000年ごろから小説の執筆をはじめ、2009年には自伝的長篇『ラップレー・ケンコーイ』で東南アジア文学賞を受賞している。今後のタイ文学をリードしていく作家として期待されている新鋭だ。

一方の岡田は、劇作家として岸田國士戯曲賞を受賞し小説家としては大江健三郎賞を受賞、三島由紀夫賞候補にもなっている。演劇に軸足をおきつつも小説家として高い評価を得ている岡田だけに、ヘーマムーンのようなマルチな才能との相性には期待がもてるのではないだろうか。両者は昨年秋にバンコクで対談イベントを開いてもおり、コンビネーションに不安はなさそうだ。今後の展開に期待したい。

なお、本記事を読んでヘーマムーンに興味をもった読者には、雑誌『東南アジア文学』に翻訳掲載され現在は無料公開されている作品が2点あるので、そちらを紹介しておきたい。

日本語で読めるタイ文学:雑誌『東南アジア文学』刊行中

上記リンクより『天使の都、天使の檻(1)〔クルンテープ、クロンテープ〕』と『罵る声』の2作品が読める。これを機に東南アジア文学に手を伸ばしてみてはいかがだろうか。