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池田理代子作品の展覧会「デビュー50周年記念展 池田理代子―『ベルばら』とともに―」3月8日から東京・日本橋高島屋にて開催中

シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』が日本において独自進化したモンスターコンテンツ「ベルサイユのばら」。その怪物の生みの親、池田理代子がデビュー50周年を迎え、記念展が開催中である。

池田理代子作品の展覧会「デビュー50周年記念展 池田理代子―『ベルばら』とともに―」が、3月8日から3月20日まで東京・日本橋高島屋にて開催中である。大学在学中の1967年に「バラ屋敷の少女」でデビューした池田理代子は、今年2017年で作家生活50周年を迎えた。これを記念した本展では、大ヒット作「ベルサイユのばら」の原画や資料の展示をはじめ、インタビュー映像、宝塚歌劇の舞台写真と衣装などもお披露目される。本展は日本橋高島屋を皮切りに、大阪、京都、横浜の高島屋を巡回し、会期中にはオリジナルグッズの販売や、サイン会も予定されている。詳細は公式ホームページをご覧あれ。

 

池田理代子1947年12月18日~、AB型 )作の「ベルサイユのばら」については何も語る必要はないだろう。昨今ではそれほど大きく取り上げられることはなくとも、未だなお根強い人気を誇り、出版物やグッズ等の話題は尽きない。連載開始40周年の2012年にはフランスの老舗園芸育種会社のメイアン社から、登場人物の名を冠したバラの品種が発表され、ロザリアンの間で話題となった。その後、連載終了から40年ぶりの再始動を経て、今年の1月には最新の13巻も発表されている。日本を代表するコンテンツのひとつと言って良いだろう。

 

「ベルサイユのばら」は、シュテファン・ツヴァイクの歴史小説『マリー・アントワネット』から構想を得たと言われている。マリー・アントワネットの名が現代においてこれほど流布されているのは、このツヴァイクの作品によるところが大きいだろう。それは実際に日本において「ベルサイユのばら」を産み、「ベルばら」は宝塚の舞台を産み、さらにその名を広げて行った。このようにして、創作は繋がっていくのである。

 

僕自身、マリー・アントワネットや「ベルばら」に特別な思い入れがあるわけではないが、キルスティン・ダンスト主演、ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」も劇場で観ているし、宝塚の舞台も観たし、もちろんマンガの「ベルばら」も読んでいる。アニメはうっすらとした記憶しかないが、それでも幼少期からオスカルとアンドレの名前は覚えていた。いつの間にか刷り込まれているのである。これはある意味では恐ろしいことではないか。現代において「ベルばら」の事を知らずに生きていくことは不可能ではないだろうか。そしてそれはいったいいつまで続くのか。

 

日本において独自進化したと言えるこのモンスターコンテンツ「ベルサイユのばら」。なぜここまで大きく成長し、長生きをしているのか、その魅力は何なのか。同展は誰もが知らずのうちに刷り込まれている「ベルばら」を、改めて見つめ直す良い機会になるだろう。